著者 : 椿ハナ
涙の数だけ、恋をしたーー。 伝説の大ヒット作『恋空』美嘉プロデュース! 人気作家大集結、究極に泣ける短編集。 もうすぐ付き合って1年の水穂と蒼。大好きなのに、蒼にワガママばかりの水穂はクラスが分かれたことをキッカケに嫉妬ばかりするようになってしまい……。喧嘩ばかりのハルと亜紀。大学進学を機に、離ればなれになってしまうハルは、大好きな亜紀との“サヨナラの準備”をはじめようと決意する。家に帰りたくない亜矢は、独り暮らしをする七宮の家で過ごすのが日課になっていた。だけどある日突然、七宮がいなくなってーー。大学生の環と付き合っている若葉。忙しい環との時間が取れず不安だらけの中、残酷な運命が2人を待っていて……。夏休みに訪れる田舎で大好きな響に会えるのが楽しみな美青。いつまでも続くと思っていた響との関係が、ある夏の日を境に会えなくなってしまいーー。
高3の美和は、家庭の事情から深夜のファミレスでバイトをしている。学校では寝てばかりで、友達もいないし居場所もない。でもある日ふとしたきっかけで、クラスの人気者・朝日奈くんと仲良くなる。正反対の二人が会えるのは、午前2時。美和のバイトが終わる時間。次第に、彼の孤独な一面に気づく美和。互いの抱える「秘密」を知り、さらに二人は距離を縮めるけどー。
ある街の摩訶不思議な骨董店ー。店主は、元刑事の経歴を持つ変わり者の美堂橋梓。自分の美意識にかなう品物を集めたその店で、美堂橋は“美しいモノ”だけに囲まれ優雅に暮らしていた。ある日、天然な女子高生・百合が居候としてやってくる。なぜかトラブルに巻き込まれがちな百合のせいで、彼の生活は一変!さらに元同僚の刑事関戸が、百合の学校で起きた連続失踪事件の相談を持ちかけて来て…気づけば、不可解な事件に巻き込まれていた。