著者 : 楠瀬蘭
鬼憑き姫あやかし奇譚鬼憑き姫あやかし奇譚
宮中では紅桜が狂い咲き、高貴な姫君が次々と倒れた。あやかしの仕業と陰陽生・忠晃にお召がかかる。この世ならぬものが視える鬼憑き姫・柊は、ふいに姿を消した母の行方を探して山奥へ分け入り、山桜の大木と都の紅桜とのかかわりに気づくのだった。しかし柊は、怪異調伏のための人柱として宮中から追われる身になってしまう。全力で彼女を守ろうとする忠晃。あやかし退治と二人の恋の行方は?
いじわる陰陽師と鬼憑き姫いじわる陰陽師と鬼憑き姫
陰陽師の賀茂家に預けられた柊は、この世ならざるものが視える力に悩む引きこもり姫。世話役になった美貌の陰陽師見習い・忠晃は、柊にいきなり「私はあなたが羨ましい」と言い放つ。柊の視える力は陰陽師にとって、壮絶な修行をしてでも手に入れたい能力なのだ。恐がる柊を物の怪退治に連れ出して、忠晃のドSな指導が始まった。
翡翠の旋律(初恋をわが君に捧ぐ)翡翠の旋律(初恋をわが君に捧ぐ)
あなたの本心を見せてー。元辰国公主の咲凛は、天吼とともに、10年前から行方不明の兄を探す旅に出る。天吼に恋をしている咲凛は、危機から必ず救ってくれるけれど心の内を見せない彼に、好きだと打ち明けられずにいた。兄の足取りを追ってたどりついた異国の都で、咲凛は高官の屋敷の若君からしつこく求婚される。戸惑う彼女に若君が見せつけたのは、ここにあるはずのない兄の宝物だった!
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