著者 : 横山信義
「大和」の奮戦でマリアナを死守したのも束の間、米軍は戦略爆撃機B29の太平洋戦線への投入を決定、サイパンへの再侵攻を開始した。急遽、沖縄から第一機動艦隊が救援に向かう。だがその不在を衝き突如千島沖にモンタナ級二隻、空母四隻からなる米艦隊が出現。新鋭機F4Uで直衛を固めた精鋭部隊は、迎撃の日本軍機を一蹴!南下する米軍を阻止すべく、重雷装艦「北上」擁する決死の第五艦隊が急行する。
トラックを奪回し内南洋の絶対国防圏は死守されたかに見えたが、米軍はB29編隊の高高度長距離爆撃を敢行。主力戦闘機の生産拠点が壊滅し、宮城上空への侵入を許すに到って、陸海軍首脳は対米講和を決断、ホノルルへ特使を派遣した。だがあろうことか、これを国辱とする継戦派が決起し帝都を制圧。さらに、全権使節団を運ぶ米艦隊殲滅に向け「武蔵」を出撃させた。叛乱軍を阻止すべく連合艦隊は「大和」を派遣。ついに皇軍相撃つ骨肉の戦いが!戦略シミュレーション巨篇、堂々の完結。
米機動部隊を迎え撃った第一航空艦隊は、敵空母二隻を撃沈するも、「瑞鶴」「飛竜」に傷を負った。日米ともに稼働空母を失った状況下、グアム奪回に固執する米国は、B17編隊に多銃装備型B17を投入する。その圧倒的火力の前に基地兵力は潰滅。ついに米海兵隊はグアム上陸を開始した。陥落寸前のマリアナを死守すべく日本は第二艦隊を急派。巨艦「大和」「武蔵」と米新鋭戦艦が激突する。不敵にもこの難局を逆手に取ろうとする日本海軍の戦略とは?戦局建直しをシミュレートする戦略巨篇第五弾。
パラオ沖海戦で第二艦隊が圧勝し、在比米軍は完全に孤立。脱出を図ったマッカーサーも捕虜となった。フィリピンを失った米太平洋艦隊はマリアナに対する攻勢を強め、トラックからグアムへの長距離爆撃を敢行。一方、基地航空戦では守勢となった日本軍も、マリアナ防衛線を死守すべく米輸送船団を攻撃し、護衛の駆逐艦多数に加え空母ワスプ撃沈の戦果を挙げる。熾烈な消耗戦の中、グアム奪回を目指す米機動部隊と、瑞鶴・飛竜の空母決戦が。戦局建て直しをシミュレートする戦略巨篇第四弾。