著者 : 横田アサヒ
また残業を押し付けられてしまった。OL・玲奈は今日も寂しくコンビニに立ち寄り帰路につくと、路地裏で耀く看板に気づく。そこはレンガ調の小さな宝石店だった。 扉を開けた玲奈を迎えてくれたのは、ぬいぐるみのようにふわふわなユキヒョウだ。温かな料理を振舞われ、玲奈は思わず悩みを打ち明けると、ユキヒョウは玲奈にピッタリの宝石を見せてくれた。 「貴方への預かり物が届くから、またおいで」という言葉に、玲奈が後日再び店を訪れるとーー? 奇跡の出逢いが、最終章でひとつに繋がるーー涙を紡ぐ物語。 プロローグ 一粒目 勇気と仁徳のルビー 二粒目 化石のタイムカプセル 三粒目 エメラルドと幸せの形 四粒目 アクアマリンと青い約束 五粒目 タンザナイトと共に エピローグ JEWELRY LEO
「ゆるっと登山サークル」で念願の彼氏ができた夏帆。けれど気づけば説教ばかりしてくる彼に、夏帆はため息を零す毎日。 そんな時に偶然出逢った洋食店、ビストロ『PENGUIN』。紳士なペンギンマスターが作ったオニオングラタンスープは、熱々で甘みもあり、それに心から温まる。 とびきりの美味しさとマスターの言葉に背中を押された夏帆は、ある決心をして……? 黄色い眉毛(?)をしたペンギンも、ギャルソンになり小さな奇跡のお手伝い。想いが繋がるビストロで、優しい料理を召し上がれ。 〇プロローグ 〇一皿目 クレシー風ポタージュとコルドン・ブルーで決別を 〇二皿目 全てが正解のポトフ 〇三皿目 踏み出す勇気とオムライス 〇四皿目 繋がりのスープ・ド・ポワソン 〇五皿目 旅立ちとミルフィーユ 〇エピローグ BISTOROPENGUIN
幼い頃愛猫の命を獣医に救って貰った綾乃は、大人になった現在誇りを持ち動物病院に勤めている。そんな綾乃が通勤途中、迷子の犬を見つける。放っておけず職場へ連れて行くと、堅物の院長から大目玉を食らい落ち込む綾乃。そこで気分転換にと昼休憩を使って外出すると、ダンディな声で話しかけてくる不思議なペンギンのカフェへ迷い込んでしまいー?ペンギンのマスターはもちろん、ふわもこで可愛い子ペンも大活躍。あったかな珈琲と手作りお菓子、それにめくるめく奇跡を用意して、今日もペタペタほっこり開店中。
風間佐和は落ち込んでいた。高校時代から仲が良く、片想いしていた青年と、急に連絡がつかなくなったのだ。体調が悪いの?会いに行こうか。でも迷惑…?悩む彼女は初めてバーを訪れる。この店のマスターはなんとしゃべるダンディなペンギン!?佐和は驚きつつも、チョコムースのような甘いカクテルと絶品おつまみに感動。さらにマスターからの特別な一杯とその由来に励まされー。佐和と4人の思いが温かく解けるとき、全てが繋がる感動が訪れる。さぁ、小さな奇跡とかわいいペンギンが待つバーにようこそ。書き下ろし。