著者 : 樹常楓
無限のドリフター(2)無限のドリフター(2)
すべてが壊れ、灰色に塗りつぶされた地上。死者の花に埋もれ、人を襲うクークも数多く徘徊する荒れ果てた絶望の世界に、マサキは戻ってきた。その手に、血塗られた愛用の斧を握りしめながら。空中都市で静かに眠る美しくも無邪気な天使ルーフィスを目覚めさせるため、そして滅びゆく世界を救うため、マサキは再び旅を始めるー。血と哀しみにまみれながら、残酷な運命に立ち向かっていく少年を描く、抒情的なSFファンタジー第2巻!マサキと天使の運命は果たして…。
無限のドリフター無限のドリフター
遠い未来。すべてが壊れ、灰色に塗りつぶされた地上。少数のエリートは空中都市へ避難したが、取り残された多くの人々は、常に死と隣り合わせの荒れ果てた世界で、細々と生きるしかなかった。そうした狂った世界を、一本の斧を頼りに放浪する少年がいた。マサキは生き抜くため、邪魔する相手をためらいなく殺しまくる。やがて彼にはアダ名がついた。「殺人鬼マサキ」。しかし彼は、決して悪人ではない。心優して殺人鬼。ただマサキは探しているだけなのだ。自分に命を与えてくれた少女ー美しく無邪気な天使を。
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