著者 : 樹戸英斗
俺からサッカーを取ったら何も残らない。 挫折から立ち上がる、少年と歌姫の物語。 俺は怪我でサッカーを辞めた。他にやりたいことなんてない。そんな灰色の高校生活で出会ったのが、歌姫の瑠子だった。学校中に注目される瑠子は、夢を失った俺には近寄り難いけど、その瑠子から合唱コンクールで指揮者に指名された。なんで俺がーー? 私は歌えなくなってアメリカから帰ってきた。クラスのみんなは歌姫「RUKO」に期待している。でも、本当のことを言えず辛い時、サッカーをやめて無気力になった隼人がいつも助けてくれる。隼人はかつては眩しかった。私のことは覚えていないみたいだけど、また輝きを取り戻して欲しいと思ってるーー。
林檎たちから平行世界の存在について知った維留のもとに、行方不明だった姉、友麻からの使者が訪れる。織姫と一緒に友麻と再会した維留は、巨大迷宮ゼラの真相へと迫る。そして同時期に発見された、ゼラの地上部へ通じているとされる≪最後の空洞≫ラストマウンテン。学園のギルド連合も攻略に乗り出す中、紗夜香たちと合流し、迷宮攻略へと向かう維留たち。その地上部で待ち受けていたものはいったい──。
新たな迷宮を攻略中の維留たちは、ゴーレムの闊歩する街へとたどり着く。そこで、巨大な弓を操るエルフの美女フィオネラと出会い、街の住民を苦しめるゴーレムを討伐することを決意する。 同じく攻略を目指していた学園の大手ギルドとも共闘することになり、部隊を編成して迷宮へと向かう。スナイパーの少女・林檎をパーティーに加え、順調に攻略を進める維留たち。しかし、獣型ゴーレムの強襲を受けて、維留はパーティーから分断され底の見えない崖下へと落下してしまう。そしてその先で維留が見たものとは……。
体内に魔神を封印していることを知られた維留は、能力の暴走を恐れる学園の魔術師たちから退学を迫られていた。学園に残るためには、魔神の能力を制御できることを示さねばならず、維留は攻略不可能とされている「難攻空洞」に巣食う40M級のモンスターを攻略することで魔神使いとしての能力を明らかにしようと決意する。 丁度その頃、大手ギルド連合も同じ迷宮の攻略を予定していた。ギルド連合を指揮するのは「ウィザード研」のアンジェリカ・メイプルワース。彼女は維留を退学させようとしている急先鋒だった。維留たちはギルド連合より先に攻略するために、学園長からのお目付け役である結城直希と、クラスメイトの百瀬優奈をパーティーに加える。 タイムリミットは72時間。いざ迷宮攻略へ!
私立天乃川学園──そこには異世界ゼラに広がる、巨大地下迷宮攻略を目指す生徒達が集う。実際にダンジョン攻略を行う「攻略科」では、大規模サークルやパーティーを組んで未踏のダンジョン制覇を目指していた。今年「攻略科」に入学した荒田維留もまた、蒼髪の美少女で多彩な魔法を操る天才魔術師の星沢織姫や、クラスメイトたちとパーティーを組み、未開のダンジョン踏破に向かう!
魔法書(グリモア)横奪事件を解決した創也やリゼットたちドミナスフラワーの面々は、その功により新涼市に大きな影響力を持つという鵺原(ぬえはら)家へと招かれる。豪華な晩餐や混浴風呂などを堪能する一堂。しかしその翌日、魔法書を取り仕切る蔵書殿の幹部を招いたパーティで、創也とリゼットは魔法書の中の魔法書と呼ばれる「究極聖典」をめぐるトラブルに巻き込まれる。難敵との戦いの中、リゼットとの絆が試される事態を前に創也の決断は!? 巨大人型戦闘兵器の魔神と魔法書使いたちの戦いが交錯するバトルアクション!
ごく平凡な高校生・鳴谷創也が出会った少女リゼットは、異世界イルヴァリースについて記された《魔法書》を使う召喚士だった。彼女の仕事は、事故で町中にばらまかれてしまった《魔法書》を回収する事。 創也は危機に陥ったリゼットを救うため、リゼットの《魔法書》の魔神、《終焉の騎士》アルヴァレスと契約を交わしてしまう。 二重契約された《魔法書》は、リゼットと創也が揃わなければ召喚出来ない。かくして創也はリゼットと共に《魔法書》の回収をするハメになるのだが……。
強力な夢魔ユーモレスクを倒し、江尾丘で暮らし始めた夏希の許に、米国の夢魔研究機関“巨象機関”の研究者、オズワルド博士が訪れる。取り憑いた夢魔を力ずくでねじ伏せ、快復した夏希を研究したいというのだ。時を同じくして、智紀達の周囲で夢魔による事件が起こり始める。だが智紀と夏希の金属バット型夢魔殲滅用個人兵器は、ユーモレスクとの戦闘のダメージで機能を停止していた。夏希は新たなアルプバスターと引き替えに、オズワルドの申し出を受けるが…。第13回電撃小説大賞銀賞受賞作、待望の続編が登場。
肩を壊し野球部を辞めてくすぶっている高校生・智紀の前に現れたのは、“夢魔砕き”と言う名の金属バットを振り回す謎の女、夏希だった。智紀は“夢”を見せて人間を惑わす存在、夢魔に取り憑かれているというのだ。夏希は智紀にケツバットをかまして夢魔を消滅させると、夢魔の潜伏率が高い少年少女達が集う場所ー学校に潜入するため、智紀にまとわりつき始める。口を開けば下品でやかましく、人の迷惑を顧みない年齢不詳の夏希を疎ましく思いながらも、智紀は彼女と共に人々に憑いた夢魔を追うが…。第13回電撃小説大賞「銀賞」受賞作。