著者 : 水口十
遠鳴堂あやかし事件帖 其の参 あの星が見えなくなるまで遠鳴堂あやかし事件帖 其の参 あの星が見えなくなるまで
久遠明が身を寄せる、あやかし事件の集う店・遠鳴堂に、珍しく表の仕事の古書修禅依頼が舞い込んだ。その客は叔父・倫太郎のかつての相棒・志野。彼女と思い出を語る倫太郎に、明はなぜかやきもきしつつ、志野が持ち込んだ本に眠る想いを知ろうと鳴弦の力を使う。その行為が、明の両親と倫太郎にまつわる、悲劇的な過去を紐解く引鉄になるとも知らずに。真実を知り動揺する明。その時倫太郎は、ひとつの決断を下す。「-さようなら、明さん」遠鳴堂の住人たちの絆の行く末は、果たしてー?
遠鳴堂あやかし事件帖 其の壱遠鳴堂あやかし事件帖 其の壱
悪しき霊を討つ鳴弦師の母を失い、叔父・倫太郎とその式神・多聞の営む古書修繕店・遠鳴堂に身を寄せる久遠明。霊は見えても退魔の力を持たない彼だったが、転校早々クラスの少女の背後に雑霊の影を視てしまい……?
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