著者 : 水棲虫
高校生・入谷健(いりや たける)は大企業の四男という“オイシイ”立ち位置で、 一人暮らしを満喫していたがーー 「マジでどうしよう」 実家の都合で、婚約者と同居することになってしまう! 「お料理で、健さんの食生活を改善できます」 「お掃除もお任せください」 「二人いたほうが便利なこともありませんか?」 婚約者の天宮さんは箱入りのお嬢様だと思っていたが、 ”尽くしたがり”っぷりを発揮してグイグイと健に迫ってきてーー 転校してきた学校で、現実離れしたお嬢様として崇められる彼女の、 献身的な姿が見られるのは家でだけ。 自堕落な主人公×世話好きお嬢様の、 じれったい二人による同居青春ラブコメ。
夏の大学生には、たくさんのイベントが待っている。 期末テストもあるけれど、文実の合宿に、夏休みの花火大会! サークルの後輩・君岡美園と距離が近づいてお泊りまでした僕は、 彼女を誘うことに決めたけど、なかなかアクションを起こせずーー 「牧村先輩。一緒に行きませんか? 花火大会」 そんな中、ある日の勉強会で、僕と美園の言葉が被った。 花火大会に一緒に行きたいという想いは、同じだった。 花火と、浴衣姿の美園。 「頭を撫でてほしいんです」人込みの中、二人だけの空間ーー。 ひと夏の思い出は、二人を先輩と後輩から変えていく。 ちょっと大人なサークル内恋愛小説、第2巻。
春の大学構内。 『文化祭実行委員』の新入生歓迎会に居たのは、 その場全員が注目する可愛さの清楚美人・君岡美園だった。 まぁ、同じサークルの先輩とはいえ、 目立たない僕は関係ないだろう。 「先輩。お隣、失礼しますね」 「また、お話できますか?」 「帰り道、ご一緒してもよろしいですか?」 なのに、美園は素っ気ない僕の懐に入ってきて、慕ってくれた。 その後も新居に招かれたり、 美味しい手料理を振る舞われたり、 ついには、合鍵を渡すことになったり。 美園の積極的な態度が、 消極的な僕の心を溶かしていってーー。 先輩と後輩の関係が、その先へと変わっていく。 ちょっと大人なサークル内恋愛小説。 005 一章 060 二章 114 三章 172 四章 266 断章 280 あとがき