著者 : 汐月巴
何でもできる完全無欠の天才(※ただし人格破綻者)である初瀬純之介は、ある日突然何ひとつ上手くできない凡人以下の存在に成り果てた。そんなとき純之介の夢のなかに『天の神』が現れ、彼に「実はーー元々手違いで余分に授けてしまっていた108つの才能を、本来の持ち主へと分配したため、あなたは才能を喪失したのです」と告げる。純之介に残されたのは、彼本来の才能である『恋愛の才能』ただひとつ。安泰な将来が潰えて失意のどん底だったがーー才能を分配された108人は、全員女子であった。彼は失った才能を思い通りに利用すべく、恋愛の才能で108人の少女を恋に落としていくことを決意するーー!
二つの大国の『平和の象徴』である英雄夫婦、アルマとエリーゼは、結婚から一年と経たず離婚の危機に陥りかけたものの、今では仲直りをしてラブラブな生活を送っていたーーように見えた。 その生活に微かな違和感を覚えていたアルマは、ある日とある任務で一人の傷ついた少女と出会う。その少女は、アルマにとって大事な思い出の人に似ていて……気がつけば手を差し伸べていた。 それを見たエリーゼは、少女を自宅に連れ込んでいることに加えて、アルマが任務でも何でもなく少女個人を救おうとすることがおかしいと詰め寄り……浮気を疑い始め!?
世界を東西に二分する強大な国家間の戦争を終わらせた東のエリート軍人・アルマと、西の麗しき超能力者・エリーゼ。 世界に平和をもたらした両国の英雄は、戦いの中で愛が芽生え結婚し『平和の象徴』として歴史と国民の心にその名を刻むことになった。 そうして始まるラブラブで甘々な結婚生活と両国の平穏な日々。これらは永遠に続くと思われたーーが、なんと1年も経たずに些細な価値観の相違から二人は離婚を決意!? 両国平和の象徴である二人が別れたら、世界の平和が揺らいでしまう……! さらにはレジスタンス組織が夫婦暗殺を計画しているという話も出てきて……? 英雄たちの家庭問題は国を揺るがす大騒動に──!