著者 : 池田明季哉
僕たちの青春は、まだはじまったばかりだーー。 三雨の事件に決着をつけ、正式に衣緒花と付き合うようになった有葉。 穏やかな日常を過ごす中、行方不明だった姉・夜見子が眼帯姿で帰ってくる。そんなある日、夜見子がロズィに悪魔が憑いていることを看破する。 「見ての通りよ。その子、悪魔に憑かれてる」 病を振りまく〈犬〉の悪魔に憑かれたロズィの心に向き合う有葉。一方で、有葉と離れて過ごす衣緒花の心にも変化が起こっていく。 すべてが絡み合い、〈アオハル〉は予想外の結末へーー! 目次 ーーーー 序章 ゴーイング・アウト 第1章 豚肉とトマトのバルサミコ風味スパゲッティ 第2章 ただいま、そして、はじめまして 第3章 6駅12分のラプンツェル 第4章 ピラルクはドーナツではない 第5章 鳴らないララバイ 第6章 ヤングレディとビッグガール 第7章 千の顔を持つ英雄 第8章 あのときふたりで見た星空 第9章 迷える羊、岸壁の山羊 第10章 アオハルデビル ーーーー 序章 ゴーイング・アウト 第1章 豚肉とトマトのバルサミコ風味スパゲッティ 第2章 ただいま、そして、はじめまして 第3章 6駅12分のラプンツェル 第4章 ピラルクはドーナツではない 第5章 鳴らないララバイ 第6章 ヤングレディとビッグガール 第7章 千の顔を持つ英雄 第8章 あのときふたりで見た星空 第9章 迷える羊、岸壁の山羊 第10章 アオハルデビル
これはボクが、“本当の気持ち”を伝えるまでの物語ー。衣緒花の悪魔を祓い、平穏な日常を取り戻したはずの有葉だったが、佐伊先生からエクソシストとして、引き続き衣緒花と活動を続けるよう依頼される。そんな折、有葉は突然学校に来なくなった三雨から相談を持ちかけられる。おそるおそる取った三雨の帽子から飛び出したのはー長いウサギの耳だった!?取り憑いた悪魔をどうにかすべく三雨と行動をともにするうち、有葉は彼女の胸に秘めた想いを知ることになる。一方、多忙で体調を崩してしまった衣緒花との間には、微妙な距離が生じてしまう。絶対に叶わない願いを抱くとき、果たして悪魔は祓えるのか?それぞれに絡み合う“アオハル”の結末はー?
その夜、僕の青春は“炎”とともに産声をあげたー。スマホを忘れて夜の学校に忍び込んだ在原有葉は、屋上を照らす奇妙な光に気づく。そこで出会ったのは、闇夜の中で燃え上がる美少女ー伊藤衣緒花だった。「もし言うことを聞かないのならーあなたの人生、ぶっ壊します」そんな言葉で脅され、衣緒花に付き合う羽目になった有葉。やがて彼は、一見完璧に見えた彼女が抱える想いを知ることになる。モデルとしての重圧、ライバルとの対立、ストーカーの影、そして隠された孤独と“願い”。「…僕は衣緒花のことを、もっと信じるべきだった」夢も願いも青春も、綺麗事では済まされない。“悪魔”に憑かれた青春の行き着く先は、果たして。
グラフィティの騒動を通じ、お互いの距離が近づいたヨシとブーディシア。ヨシの帰国が迫る中、ロンドンから、アイオンにグラフィティを学んだブーディシアの先輩・シュガーがクルーを引き連れてブリストルに襲来!「人は必ず死ぬ。終わりの美しさを知る者だけが、豊かな生を過ごせる」という信念を持つシュガーたちによりボロボロに上書きされるブリストルのグラフィティ。立ち向かう“女王熊の復讐”のメンバーだが、肝心のブーディシアの書くグラフィティに異変がー!?ブリストル最大の危機にヨシが取った行動とは?そして、ブーディシアの想いは?激動の第3巻!
ブーディシアやグラフィティ・クルーたちとの出会いによって音楽活動を再開したヨシ。そんな彼の元にかつてのバンド仲間、ボーカルのネリナが現れる!「ヨシの音楽には、魂がない」-ヨシの音楽に迷いを生じさせ、日本を離れる原因となった歌姫の突然の来訪。気まぐれな態度でヨシを惑わす少女の真意は?一方、クリスマス間近の街ではグラフィティを否定するミュージシャンの宣戦布告をきっかけにグラフィティ排斥の動きが激化!“Z”を名乗る謎の人物によって街中のグラフィティが上書きされてしまう!傷つけられたブーディシアのグラフィティ、立ち上がったララ率いる“女王熊の復讐”。ブリストルの未来、そしてヨシをめぐる三角関係の行方は?
グラフィティ。それは俺と彼女の想いすら鮮やかに上書く、儚い絵の魔法ー。ブリストルに留学中の大学生ヨシは、ある日バイト先の店頭に落書きを発見する。普段は気怠げ、だけど絵には詳しい同僚のブーディシアと犯人を捜索するうちに、グラフィティをめぐる街の騒動に巻き込まれることに…。