著者 : 池田靖宏
キリサキシンドロームII -イツハリアムネジアーキリサキシンドロームII -イツハリアムネジアー
キリサキシンドロームに冒された少女・三日月彼方に、遥彦が『殺された』事件からようやくひと月が経ち、周囲には少し歪ながらも日常が戻り始めていた。しかし、春の球技大会で盛り上がる遥彦たちの学校に、人々の生命力を奪う謎の羽虫の群れが現れる。黒巫女ー不知火杏奈曰く、蟲のアヤカシによるトラブルが最近頻発しているらしい。一連の事件の関係性を疑う遥彦たちだったが、そこに“他人に変身する”力を持った人物・多智花千尋が現れ、事態は混迷化しー?“キリサキ”に魅入られた少女と贈るルナティック・アクションシリーズ第2弾登場。
キリサキシンドロームキリサキシンドローム
「あのぅ…昨日、俺を殺しませんでしたか?」ある日突然殺され、翌日にはなぜか普通に蘇っていた少年・遙彦。殺したのは同じ学校に通う後輩で、校内でも随一の美貌と愛らしさをもつ少女・三日月彼方であった。同じころに巷で噂となっていた「切り裂き魔」が彼女のことではないかと推測した遙彦は、朝方、学校の昇降口で恐る恐る声をかけてみるのだったが…?果たして三日月彼方とは何者か?なぜ遙彦は蘇ったのか?2つの謎の交錯点には『人ならざる者』の影が蠢き…!?切り裂きに魅入られた少女と、死なない身体となった少年の、狂気と喪失と絆の物語が幕を開ける。
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