著者 : 河端ジュン一
8月をループする街“架見崎”。プレイヤーが命がけのゲームをするこの地で、最大手チームの2つ“平穏な国”と“PORT”が、ついに交戦するーそう予見した香屋歩とトーマは、戦いを「引き分け」に持ち込むため、もうひとつの大手チーム“架見崎駅南改札前”へ向かう。そこには最強のプレイヤー“月生”ただひとりが所属していてー「そんな風に我侭に、貴方はなにを目指すのですか?」「安全な世界ですよ。僕でも安心できるほどの」架見崎全土を巻き込む戦いの裏側で、臆病な少年による、世界のルールを打ち破るための革命が、静かに進行する。
「ヒーローになるつもりですか?」「違う。僕はお姫様になりたい」闘うより、護られたいー臆病であることを誇る高校生・香屋歩と幼なじみの秋穂栞が迷い込んだのは、8月がループする街“架見崎”だった。ここを訪れた人々は任意の特殊能力を与えられ、乏しい物資を巡る戦争を繰り広げていた。だが、ふたりが希望した能力は戦闘の役に立たないもので…。生存戦略に反則はない。ルールブックの穴をつく、臆病者の戦いが始まる。
荒れ果てた、未来の世界で。救世主として召喚された元高校生の千潮有斗は、彼を目覚めさせた少女カノンと共に、かつて世界を滅ぼした存在“天使”の再降臨阻止は成し遂げた。訪れる束の間の平穏。ユウトたちは都市をあげてのイベント“錬魔祭”に参加することに。そんな中「おうちを、さがしているの」とユウトに懐く、幼い迷子の少女テオと出会った。時を同じくして、不可解な動向を見せるようになるカノン。やがてテオを狙うかのように“死人還り事件”が勃発し…!?「…あなたを裏切ってごめんね、ユウト」今一度、未来をかけて。救世主が手を差し伸べるのはー?
人より少しだけ勇敢で、誰もが思う程度に物語の主人公に憧れる高校生・千潮有斗は、ある日人を助けてあっけなく死んだ。そして美少女のキスで目覚めた。(なんだ、夢か…)「あれ、また寝ちゃった?ならもう一度ー」「って待て待て!」起き上がるとそこは荒れ果てた世界。傍らの少女カノン・フラメルは告げる。有斗こそ、かつて災厄を振りまいた“天使”を打倒し得る肉体に、召喚された人格なのだと。そして有斗は知る。この世界が彼の時代より、はるか未来にあることをー。これは、滅びた世界を生きる少年少女が、輝かしい今を勝ち取るまでの物語。「さあ、世界を救ってみせて。最強の救世主」
叶わぬ恋を届けるために、世界の運命をひっくり返すーそんな花形タクマの願いは、使徒化した“七星勇”ヴラドの暴走を食い止めたことで成就する、はずだった。だが願いを叶えるはずのシステムは何者かに乗っ取られ、神界を崩壊へと導いていく。ここに英雄たちによる、世界を救う作戦が発動。結集した最強チームで黒幕へと臨んだ、その時。「久しぶり。迎えに来たよ、タクマくん」タクマが想い続けた少女、サクラちゃん、降臨。仲間たちを蹴散らして迫る彼女を前に、タクマが取った行動は…!?全世界VS恋する二人。最強の頂で、本当の強さをつかめ!!
召喚された神の世界で、花形タクマは戦っていた。片思い中の少女サクラちゃんと“絶対に結ばれない”運命を変えるため。けれど今はその願いより…まずは明日の生活費!?強敵アッシュを倒したタクマだったが、ピリカの無駄遣いで食べ物にすら困るありさまに、折よく主神から下された勅命が臨時収入に繋がると知って、タクマは神殿に赴いたのだが、待ち受けていたのは世界最強の“七星勇”たちだった。しかも、「花形タクマーわたくしは、あなたに汚されましたのっ!」そう言ってタクマに迫る、謎の美少女剣士まで現れて!?一触即発の死線を超えろ!恋の願いを叶えるためにー!!
花形タクマは最強だった。そして、最強であるが故に孤独だった。そんな彼の心の支えは片想い中の少女、サクラちゃん。彼女に通算124回も告白しようとしたが、悉く失敗してしまう。そして彼は知る。この世界の運命により、タクマはサクラちゃんと“絶対に結ばれない”ことが決められていると…。「なら、神をぶん殴って、運命をひっくり返せばいいんだろ?」彼の強さを見込み、「英雄」として神の世界へ召喚しに来た戦乙女ピリカにそう宣言し、タクマは彼女とともに旅立った。恋の力で運命をねじ伏せ、世界をひっくり返せ!すべては、愛するサクラちゃんのためにー!!
目覚めた“化物の王”の力で、辛くも真宮真琴の暴走を止めた桐原有。だが、その力を危険視した“聖槍教会”は桐原の抹殺を決定する。刺客として選ばれたのは、桐原の幼馴染で、前の事件で4年ぶりの再会を果たしたばかりの日下部蓮だった!日下部の苦悩を知らず、桐原たち“皇国”の面々は彼女とどんどん距離を詰めていく。そして、やってくる刻限…。運命の時、彼女が下した決断とはー!?「-さよなら、有くん」これは、たったひとりの少女を守りたかった少年の、始まりと、そして終わりの物語。