著者 : 浅白深也
恋人の夕凪茜から演劇部で開催されるゲームに誘われた藤城遠也。そのゲームは参加者が『生徒』と『悪魔』の役割を持って進行する、いわゆる人狼ゲームを模したもので、オリジナルのルールとして学校にいる間はそれぞれに与えられた役を演じなければならないとのことだった。 そして始まった演劇部ゲーム。部員たちの演技力の高さに驚きながらもつつがなく進行していきーーーー二日目の出来事だった。前日の投票会議で失格になった部員が忽然と姿を消し、なぜか存在すらしていないことになったのだ。情報を集めていく中で“とある現象”が関係していることを知り、部員の中の誰かが引き起こしたものだと判明する。 心躍るゲームを恐怖へと変貌させた部員は一体誰なのかーー?
「ひとりぼっちな君と私、お互い救われることってあるかな?」 高校1年の藤城遠也は入学直後に、揉めごとを起こし停学処分を受けてしまう。停学明けの学校では、極悪不良という噂がたっており、クラスメイトも誰も目すら合わせてくれない。 ひとりぼっちの高校生活をすごす中、旧校舎で美人の先輩・夕凪茜と出会う。 茜と交流を深めるうちに、茜に深刻な悩みを抱えていることを知る。ある日、虚像の自分が現れた日を境に、本当の茜は誰からも認識されなくなったというのだ。唯一自分を信じてくれた先輩を助けたい! 遠也は茜を救うべく、ひとり奔走していくがーー? 共に居場所を失った二人が、「あるべき場所」を取り戻す青春ストーリー。
“主人公”募集。そんな怪しいバイト募集の張り紙に惹かれ、謎の美女が主を務める洋館を訪れた平凡な高校生の輝馬。 雇い主である彼女に促され手にしたのは、読んだ人間を眠りに誘い本の世界に引きずり込むという特別な本“アンフィニシュトの書”だった。 物語の世界で憧れの主人公になり、可憐なヒロインと出会った輝馬。しかしある夜、彼女は殺されてしまいーー。 主人公だけが物語を幸せな結末に導けることを知った輝馬は、彼女を救うべく再び本の世界へ。はたして彼は物語の謎を解き、ヒロインを幸せにできるのか?