著者 : 浅野裕子
あなただけ見つめていたいあなただけ見つめていたい
浅見千香、十七歳。煙草とワインと退屈が大好きで、大学生の彼がいる、ちょっと冷めた高校生-。それが彼を知るまでの私。彼、沢口陽一郎との恋愛が、私を変えた。どんなに愛しても、彼は私を愛さない。彼には、特別な女の人がいるから…。それでも私の心は、彼を求めてやまない。彼との歪んだ時間、歪んだ関係のなかで、私は娼婦と少女のあいだを行き来する…。十七歳の少女が挑んだ危険な愛の結末は…。
愛と呼べない愛愛と呼べない愛
「鈴がいなければ生きていけない」という、実業家の達治。「僕が倖せをあげる」という、大学生の智彦。宝石デザイナーの有森鈴、28歳は、愛し方の違う二人の男のあいだで悩んでいた。達治は鈴に耐える恋愛を求め、智彦は鈴にストレートに気持ちをぶつけてくる。愛されていることはわかる-。でも時々、強烈に淋しさを感じるのは、なぜなの?達治と智彦。鈴が選んだ愛は…。
悲しいと言えない悲しさ悲しいと言えない悲しさ
奔放に生きる姉・れい華と、幸せな結婚を夢見る妹・都。まるで違う2人。でも、上手にバランスがとれていた。しかし、都が姉の恋人・暁夫に出会ったのをきっかけに、2人は変わっていく。彼・拓也の存在を気にしながらも、暁夫にひかれていく都。思い悩む都に、「暁夫を譲る」というれい華。なぜ、そんなことを?都は混乱する。姉妹は恋愛において最大のライバルなの…。
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