著者 : 海山蒼介
隣の席の中二病が、俺のことを『闇を生きる者よ』と呼んでくる2隣の席の中二病が、俺のことを『闇を生きる者よ』と呼んでくる2
高校に潜入中の暗殺者・猫丸がようやく高校生活に順応し始めた頃。 『紅竜(レッドドラゴン)』を自称する竜姫紅音は今日も不敵に微笑む。 「フフッ、遂にこの時が来たか……『終末を告げる戦い -ラグナロクー』が!」 「ラグナロクだと……!?」(※いえ、ただの体育祭です) 二人三脚のペアを組むことになった2人だったが、人並外れて運動音痴の紅音の姿を間近で見ているうちに、猫丸は次第に紅音の正体を疑い始めて……。 もしかして、彼女は自分と同じ『殺し屋』ではないのかもしれない。 でもこの心をざわつかせる特殊な能力<ちから>は計り知れなくてーー! 中二病と暗殺者。 違う世界だけど同じ「闇の住人」たちは、ますます惹かれあう!
隣の席の中二病が、俺のことを『闇を生きる者よ』と呼んでくる(1)隣の席の中二病が、俺のことを『闇を生きる者よ』と呼んでくる(1)
秘密の任務を請け負って高校に潜入した暗殺者・黒木猫丸は驚愕した。「待っていたぞ、私と同じ闇を生きる者よ!」謎の少女が他の人間とは一線を画すオーラで呼びかけてきてーお前が俺の標的『紅竜』なのか!?(※いえ、ただの中二病です)寝言で猫丸の名を呼ぶのも、手作りのお弁当をお裾分けしてくるのも、普段は不敵で仰々しいくせに時折無邪気な笑顔を見せてくるのも、俺を油断させるためだとでもいうのだろうか…!一方、竜姫紅音も勘違いしていた。「私と同じ中二病の同志と巡り合えるなんて…」(※いえ、本物の暗殺者です)中二病と暗殺者。なにもかも違うのに「闇の住人」同士は惹かれあう!
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