著者 : 深海亮
方士の素月は、幽鬼を祓うことが生業だ。 今回の仕事はひどい家鳴りの調査。 屋敷では若い夫婦と、その幼馴染の男・耀天が待っていた。 方士を敵視する耀天に見張られながら、素月は悲しげな女の幽鬼が原因だと探り当てた。 幽鬼に導かれ地面を掘り返すと変死体が見つかる。 ーー彼女の遺体らしい。 耀天は「この先は俺の仕事だ」と言う。 彼は捕吏、犯罪を取り締まる役人だった。 仕事を取るなと憤る素月も譲らず、二人はともに屋敷の前の持ち主を訪ねるがーー。 人間嫌いの方士と敵を追い続ける役人が挑む、中華ファンタジー。 序章 第一話 聞こえない悲鳴 第二話 真実は水の中 第三話 業火の記憶 第四話 贄と呪い 終章
小説編集者として働く玲子だが、仕事では失敗し、結婚目前の彼氏は音信不通に。同じ編集部の山崎に不平をぶちまけ泥酔した翌朝、二人の体が入れ替わっていた! やむをえず二人は互いを演じて仕事を乗り切ると決めるが、ズボラで感覚派の玲子と潔癖で効率重視の山崎は元々天敵どうし。渋々始めた同居生活でも「俺の体で変なことすんなよ」と常に山崎の目が光っている。そんな中「山崎」(中身玲子)が担当することになった作家は意見を一切言わず、新作が早々に難航。二人は幾多の仕事を乗り越え元の体に戻れるのか!? ==登場人物== 立花 玲子 富田文庫編集部所属。 激怒した作家に「担当替えてよ!」と怒鳴られ、自信喪失中。 ズボラで感覚派。 山崎 一馬 富田文庫編集部所属。 半年前に異動してきた。異動初日の事件以来、玲子とは犬猿の仲。 潔癖で効率重視。 一話 二話 三話 閑話 四話 五話 六話
女用心棒・雪花は、政変を阻止すべく隣国の迦羅へとやってきた。迦羅の皇子・羅儀や養父・風牙たちとともに、毒に倒れた現皇帝を救い、玉座を狙う紫雲を抑え込むために奔走する。その中で雪花は両親を知る人たちと出会い、彼らの思いに触れることとなりー。一方、美貌の青年貴族・志輝は西の大国・江瑠沙を訪れる。この地では、雪花たちにとって起死回生の一手となる出来事が今まさに起ころうとしていた。消せない過去を胸に抱き、それでも踏み出す。明日を生き抜くために。心に深く刻まれる第4巻。
腕利きの女用心棒・雪花は、美貌の青年貴族・志輝の指示で勤めていた後宮から花街に帰ってきた。望むのは平穏と金だが、志輝に加え雪花を慕う隣国王子・グレンまで現れ、騒がしさは増すばかり。一方、花街には国交が断絶しているはずの北の国家の影がちらつく。志輝たちが奔走する阿芙蓉の流入対策、水面下での外交…。そこには、雪花の母の血筋に秘められた建国史の謎が存在した。雪花も否応なく歴史の波瀾に向き合うことになりー。汚名を雪ぎ、己と国家の未来を掴むため胎動する、待望の第3巻!
腕利きの女用心棒・雪花は、美貌の大貴族・紅志輝の命で後宮勤めを続けている。暗殺未遂の犯人は判明したが、黒幕は知れぬまま。そんななか雪花はある偶然から、亡き姉の面影を宿す侍女に気づく。姉は残酷な運命をたどっていて…。さらに、雪花の正体に勘づいた王により、密かに雪花と志輝の関係に警戒態勢を敷かれることに。一方、志輝は国家転覆をもくろむ男へと急接近していた。男の行動も貴妃暗殺未遂も、雪花が全てを喪った宮廷の闇が関わっていてー?因縁の真実が明かされる!
雪花は養父の借金完済を目標に、花街で腕利きの女用心棒として働いていた。しかし、雪花に興味をもった美貌の若き大貴族・紅志輝によって日常は激変する。彼は借金を勝手に清算し、代わりとして後宮である仕事をしろと命じたのだ。それは最上級の身分である貴妃の護衛。貴妃は暗殺者に狙われているというが…。自分のような民をとりたてる志輝を怪しみながらも守銭奴っぷりを発揮して契約した雪花。だが、この後宮での護衛と暗殺騒ぎが、雪花が捨て去った宮廷にまつわる過去にまで繋がりー?