著者 : 渡瀬草一郎
大正十三年、春。少年、椚雪緒は、上京した先の夜鳴川邸にて美しき白蛇に出会う。彼女は父である八頭八尾の大蛇、「十六夜」の決めた縁談から逃れるため、妖相手に商売をする「化猫堂」へ助力を求めに来たと云う。化猫堂の店主、夜鳴川夜霧と猫のミタマ様に連れられて、雪緒は妖達の住まう「常夜之町」へ乗り込むが、そこは人の世の常識が通じぬ異境だったー!関東大震災後の横浜を舞台に、人と妖の縁を紡ぐ大正伝奇浪漫。
「んー…そこは私と海世くんの仲ですからーー」 《SAOサバイバー》にして、VRMMOの中限定の《探偵》クレーヴェル。そんな彼のリアルをよく知るいわくありげな美女の登場に、戦巫女・ナユタと忍者・コヨミは動揺を隠せない。謎の美女、リリカとクレーヴェルの関係とは? その一方、現実世界のクレーヴェルの自宅では、ナユタのお泊りイベントが発生。微妙な距離を保ち続けてきた二人の関係に、大きな変化が訪れるーー? VRMMO《アスカ・エンパイア》を舞台に綴られるもう1つの《SAO》の物語、ここに完結!!
《SAOサバイバー》にして、VRMMO《アスカ・エンパイア》内で《探偵業》を営むクレーヴェル。 そんな彼の前に、クエストで新規実装された《鬼動傀儡・鬼姫》にうり二つの少女が現れる。 彼女ーーマヒロから、“現実世界で行方不明になった父親探し”の依頼を受けたクレーヴェルは、 助手(?)の戦巫女・ナユタ、忍者・コヨミとともに、事件の鍵が眠る《アスカ・エンパイア》へとダイブする! 他にも前代未聞、仮想空間内での温泉旅行が描かれる『骨休 旅籠夜話』と、 大カピバラ祭が展開する《茶番劇 化鼠之宴》など、《アスカ・エンパイア》での様々なクエストを収録! その傍らで、クレーヴェルとナユタの距離も少しづつ縮まっていきーー?
《アスカ・エンパイア》。 茅場晶彦によるVR制作プログラム《ザ・シード》から開発された和風VRMMOである。《スリーピング・ナイツ》のユウキとラン、メリダが遊んでいたこのゲームにも、秘められたエピソードがあったーー。 戦巫女のナユタと忍者のコヨミ。《アスカ・エンパイア》で出会い仲良くなった二人の少女は、ゲーム内で不思議な法師ヤナギと出会う。 その老僧侶は、とあるクエストの《謎解き》を《探偵》に依頼したいという。しかもその報酬は一〇〇万円。 法外すぎる値段に驚く少女二人だが、その奇妙な依頼を受ける《探偵》も負けず劣らず奇妙な青年だった。ステータスボーナスは《運》に《全振り》--つまりバトルは最弱、しかしレアアイテムドロップ率最強のトリッキーなプレイヤーで……。 最先端VRMMOの世界で、少女二人を引き連れた《胡散臭い探偵》による《謎解き》が始まる。
豊穣をもたらす蒼の月、厄災の元凶たる朱の月ー二つの月からの加護と呪詛が降り注ぐ地上において、人々は終わりなき“蝕”との戦いにさらされていた。街へ迫りつつある蝕の大軍への対応に、頭を悩ませる青年軍師ゼニス。そんな彼の元に、交易商人のアキナがある有益な情報をもたらすが…。蝕の大軍と変異種“牛頭の狂戦士”の脅威に、軍師ゼニスと“緋色の三姉妹”はいかにして立ち向かうのか!?SEGA発オンラインRPG『ワールドエンドエクリプス』の世界を渡瀬草一郎が描く!エナミカツミ描き下ろしイラストを使用した限定SSRアイギス「メアリーローズ」の特典シリアルコード付き!!
十和田静枝の中で遂に目覚めた“皇帝”ブロスペクトーその桁外れの能力に動揺しつつ、月代玲音は静枝の説得を試みる。だが、キャラバンを憎む皇帝にその言葉は届かず、更には将軍・周皓月と因縁を持つ異能者の参戦により、戦況は激しさを増していく。そして戦いの中、玲音の身に宿った“星詠みの加護”にも覚醒の時がー!人に異能をもたらす異形の神々、迷宮神群。人はその不可思議な力に魅せられ、時には忌避し、翻弄されていくー『輪環の魔導師』『パラサイトムーン』の渡瀬草一郎が贈る、現代神話ファンタジー第2巻!
妹と二人暮らしの高校生、月代玲音。ある日の放課後、彼は友人の文槻クレアに連れられ、地元の紅街中華街を訪れる。場違いな洋菓子店でメイド姿の双子と出会い、妙なケーキを注文する玲音だったが、異変の刻は彼の知らないうちに着々と近づいていた。封印を解かれた「マリアンヌの宝石箱」。その内側に封じられていたのは、かつて欧州を席巻した異能者、“皇帝”のブロスペクトとその部下達。街の裏側で暗躍する“キャラバン”の幹部、周皓月の掌に踊らされ、事態は混迷を迎えていくー異形の神と異能者達が紡ぐ騒乱劇!
神界の門より現れた異形の神、ボルアルバとその眷属を退けたセロ達。しかしその直後、世界各地に謎の光の帯が現れ、人々を襲いはじめる。聖教会の本拠地、聖都ハルマニオスにその原因があると推測したセロ達は、英雄達の遺産を手に現地へと向かうが、そこには既に魔族の影が…異形の神々と魔族、そして“還流の輪環”を巡るセロとアルカイン達の旅路。その果てに待ち受けていたもの、辿り着いた真実とはー!全ての謎が明らかになる最終巻!薬師の少年と黒猫の魔導師が紡ぐファンタジー冒険譚、堂々完結。
千年の時を経て、歴史に名を残す希代の文人、紫式部。中宮彰子に仕えつつ、『源氏物語』を書き綴る彼女の傍らには、とうの昔に亡くなったはずの“姉”がいた。愛娘の賢子にとり憑いたその姉に導かれ、紫式部が出会うのは、四人の歌人と四季を巡る四つの物語。伊勢大輔、和泉式部、中宮彰子、赤染衛門ー当代の歌詠み達の前に現れる物の怪は、時に恐ろしく、時に儚く…けれど人の心を映し、朧々としてそこに在る。
反乱軍の負傷兵と難民が残されたシャンヤルル僧院。その地を強襲したロンドロンド騎士団の暴虐を止めるべく、アルカインとセロ達は再戦へと臨む。それに並行して工人ナボールと南天将デルフィエの接戦も続く中、楽人シェリルと腹心のレニーは、六賢人の亀裂が決定的なものになることを危惧していた。そして、まるでその不安を嘲るかのように、眼下ではある変事が起きーセロの中でよみがえる大罪戦争の断片的な記憶。幼いフィノが見た異世界につながる門。様々な謎が糸となってつながる先に、魔族の“主”が現れる!交錯する各陣営の思惑が世界を歪めていく、シリーズ佳境の第8弾。
摂津の地にて、安倍晴明が遭遇した妖、“白山”。霊峰と同じ名を持つ猛き気性のその妖は、京を舞台に陰陽寮の道士達を襲いはじめる。まず難を受けたのは、陰陽寮の若手、住吉清良。その同僚たる賀茂光榮と、清良の兄である住吉兼良の二人は、憎まれ口を叩きつつも共に調査に乗り出すが…陰陽寮との間に古い因縁を持つ獣、そしてその裏で暗躍する怪しい影。獣と人とを結ぶ絆を前に、光榮は何を思うのかー若き陰陽師達の活躍を描いた「月風譚」待望の第弐幕。
“聖人”クラニオンの不穏な動きにより、六賢人の関係が軋んでいく中、大国サイエントロフに内乱の兆しが訪れる。“楽人”シェリルに保護されたアルカイン達は、浮遊庭園からその調査に乗り出すが、その地には魔族の影もーそんな中、セロは自身の見る夢の内容が、大罪戦争の英雄達と深く関わるものであることに困惑を深めていく。反乱軍に協力する魔族、そして内乱への介入を決めた聖教会。様々に入り乱れる各勢力の思惑を前に、アルカイン達が選ぶ道はー!古き戦争の記憶と世界の関わりが見え始める、激動のシリーズ、第7弾。
魔族の手からエルフール王国を解放したセロ達。人々が復興に向け活気を取り戻す一方で、セロは“身に覚えのない悪夢”にうなされる日々が続いていた。そんな中、王都に滞在する一行のもとに、六賢人の一人、“楽人”シェリルからの手紙が届く。しかし、その内容は意外にもー!?伝説の魔導具“還流の輪環”を巡って魔族と六賢人が動き出す中、その魔道具を身に宿す少年・セロと、彼を導く黒猫魔導師・アルカインの選ぶ運命は?人気シリーズ第6弾。
魔族に捕らえられてしまったセロとフィノ。西天将・ルナスティアは、フィノの“魔族化”をほのめかし、セロを仲間に引き込もうとする。そんなセロ達を救うため、アルカインは城へと急ぐが、合流したホークアイは、彼に撤退を提案する。その理由は、王都の上空に見えた黄金の鳥ー一方でルナスティアのもとにも、その時、招かれざる客が訪れていた。不利を承知で城に潜入したアルカインは、果たしてセロ達を無事に救出できるのか。そして、西天将・ルナスティアとの決着のゆくえはー?人気シリーズ第5弾。王都奪還編クライマックス。
魔族の前で“還流の輪環”の力を解放し、ついに戦う覚悟を決めたセロ。しかしラダーナ達には出し抜かれ、イリアード姫を連れ去られてしまう。姫君を救うために旅への同行を申し出た騎士・ヴィオレを仲間に加え、一行はルナスティアの待つ王都へと向かう。ところがその道中に立ち寄った街で、魔族同士が争う奇妙な光景を目撃し…魔導具を求め、魔族と敵対する謎の青年。そしてその場所で再会した、セロのよく知る人物とはー?渡瀬草一郎が贈る新ファンタジー冒険譚、第4弾。
魔族に乗っ取られたエルフール王家。逃げ延びた姫君・イリアードを保護するため、セロ達はダイナースクの街へと向かう。ところが潜伏先の酒場は何者かの襲撃を受け、イリアードは護衛の騎士達と共に行方をくらませてしまった。そこに魔族の暗躍を感じた一行は、手がかりを求めて街の地下に広がる廃坑へと踏み込む。だがそこは、廃坑とは名ばかりの“迷宮”だったー迷宮の奥で離ればなれになったセロとフィノ、辿り着いた場所でそれぞれが見たものとはー?渡瀬草一郎が贈るファンタジー冒険譚、第3弾。
黒猫アルカインと共に旅立ったセロたちは、彼の仲間と合流するべく、辺境の都市、ロンバルドを訪れていた。はじめて眼にする大きな街に驚きつつ、物珍しげに歩くセローそんな彼の前に、一人の不思議な少女が現れる。「…向こうの森にいるの。助けて…」か細い声で助けを求める彼女は、近くの“森”へとセロを呼ぶがー消息を絶ったアルカインの仲間。古代の民が遺した“旅の終わりの森”。そして始まる“魔族”の暗躍ー渡瀬草一郎が贈る、新ファンタジー冒険譚第2弾。
神々はその世界に祝福を残し、そして去っていったー辺境の地、ミストハウンドに暮らす見習い薬師のセロ。優秀な魔導具職人を祖父にもちながら、その孫たる彼は何故か魔導具を造ることも使うこともできない。祖父の亡き後は主のオルドバに仕えつつ、薬師としての修業に日々を費やしていた。そんなセロのもとに、ある日、王立魔導騎士団のハルムバックと名乗る青年が現れる。彼は“祖父の遺品”の魔導具に興味を示すがー『空ノ鐘の響く惑星で』の著者・渡瀬草一郎が贈る待望の新シリーズは、“見習い薬師”と“黒猫”が織り成す冒険ファンタジー。
あれから約十年ーアルセイフの王宮で王弟・フェリオの子供・アスティナとリグルスの教育係を任されているシアは、二人を捜して王都・セイラムを駆け回っていた。やんちゃな二人が城を抜け出すのはいつものことだが、今回は養父のムスカ司祭がフォルナム神殿から訪れる大切な日。王宮ではささやかなお茶会の準備も進められている。慌てるシアだが、そこで思いも寄らぬ人物と出会いー?王宮騎士団の迷(?)コンビ・ライナスティとディアメルや、北方民族の美しき守人・シルヴァーナと、ラトロアの剣士・ハーミットのその後など、本編では語りきれなかった、キャラクター達の“過去”や“未来”が明らかに。