著者 : 潮崎しの
雨森潤奈は湿度が高い(1)雨森潤奈は湿度が高い(1)
雨で部活の練習が早めに終わった栗本詩暮は、忘れ物を取りに戻った視聴覚室で、一人の女子生徒・雨森潤奈と出会う。読書や音楽の好みが合致した二人は、互いの時間が重なる雨の日の放課後限定で会うようになり、密かな交流を始める。 「詩暮っていう名前、好き」 「私は独りが好きで、無駄な他人と関わりたくはないけど……詩暮なら、いい」 じめっとした雨の日にだけ会える潤奈は無表情でドライだが、やたらと距離感が近く、甘えたがりな女の子。 さらにある晴れた日、潤奈の「秘密」を知ってしまったことで、詩暮に対する潤奈の距離は吐息がかかるほどにまで近づき、深すぎる愛情がだだ漏れになっていくーー。
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