著者 : 烏羽雨
お互いへの想いを深めながら変わらない日常を過ごすルシルとフィリスのもとに、魔法使い協会に所属する魔法使い・カネラが訪ねてきた。ある村で子供が相次いで消える事件が起こり、そこで噂されている『子供を攫う魔女の住む森』の調査に行ったイーダと連絡が取れなくなったという。大切な友人が行方不明だと知ったルシルは、いてもたってもいられずフィリスらとともに村へ赴くことに。殺気立った村人たちに警戒されながら、ルシルたちは早速森に足を踏み入れるも、深い森の中を捜索するうちに迷い込んでしまう。しかし、気づくと辺りには妖精が飛び交う不思議な空間が広がっていてーー。 さらに、ようやくたどり着いた一軒の家で魔女との接触を図るルシルらだが、事態は思わぬ方向に……? 再就職ファンタジー、ある人物の過去に繋がる第六弾!
魔法使いの街グルマガズラから戻ったルシルとフィリス。夏の暑さがまだ残る中、数年ぶりの大嵐で荒れたコートデューの街では、商工会長のコルテスが奔走していた。いつも街のことを第一に考える彼にルシルは尊敬の念を抱かずにいられない。そんな折、特産品の香油石鹸を広めるため、新聞広告を打つ企画が持ち上がる。コルテスの尽力で二人の記者が街にやってくるが、そのうちの一人はルシルの元同僚・レイヴンだった!? さらに二人は取材のかたわら、ひそかに魔法使いのことを調査していて……。温かいコートデューの街に、新たな波乱が舞い込む! 一方、日々幸せに生活するルシルに対して、フィリスにある小さな変化がーー? 「あれは君の望むところだろうか」 遠く近く、人々の想いが交わる再就職ファンタジー、待望の第五弾! 一章 嵐の去った後 二章 駆け巡る 三章 私たちの話 四章 君の好きなもの エピローグ 番外編 お話をして
お互いの今を大切に生きると決めたルシルとフィリスのもとには、日常が戻ってきていた。そんな折、二人の家にフィリスの師匠の遺作が見つかったとの知らせが届く。生前、師匠が生み出した数々の芸術作品には“思念”が宿り、周囲に悪影響を及ぼす危険があるようで……。 「共に行けるか」 状況を探るため、ルシルはフィリスに連れられ、未知なる魔法使いたちの街へ足を踏み入れることになった。飛んで移動する人々、人の手伝いをする動物たちなど、驚きに満ちた光景にルシルは戸惑う。 そんな中、遺作が出品されたというオークション会場に向かう二人は、過去最大のピンチに巻き込まれーー? あなたのことをもっと知りたい。長い時間を生きるフィリスへの切ない願いがあふれる、再就職ファンタジー第四弾!
無口で無愛想な魔法使いフィリスとゆっくり距離を縮めていくルシル。 平和な日常を送っていたある日、二人が暮らす街に、青年・バーレイと彼の祖母・エレーナが引っ越してくる。彼らがこの街に馴染むまで、ルシルは二人を手伝うことに。つんけんしながら美味しいお菓子を作り出すバーレイと、上品そうな外見からは想像もつかない壮大な冒険話を持つエレーナ。ギャップだらけな二人とルシルは、すぐに打ち解けるが……。 「ばあちゃんに仲良くなるなって、言われてる」 二人はなぜか頑なに街の人々と距離を置こうとしていたーー。 ルシルがフィリスと出会って二度目の秋。新たな住人も加わりにぎやかで温かいコートデューの街で、ルシルとフィリスの日々はますます彩りを増していく。お互いを真摯に想い合う異世界再就職ファンタジー第三弾!
無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷に就職したルシル。彼女は気難しいフィリスとの距離を少しずつ縮め、二人の関係性も大きく変化した。そんなある日、ルシルのもとに実家にいる妹のトルテから一通の手紙が届く。そこには父が骨折したこと、そして畑が大不作に悩まされていることなどがつづられていた。心配になったルシルは、一緒に行くと言い出したフィリスとともに急遽実家に赴く。 ルシルの実家は大家族で常ににぎやか。「余計なこと」を心底嫌うはずのフィリスは早々にうんざりするかと思いきや、ルシルの父の足をさくっと診察したり、意外にも馴染んでいるようでーー? 一方、畑の不作問題には、一筋縄ではいかない何やら不穏な空気が漂っていた。 ルシルの周囲はまたもやトラブル続き。屋敷を飛び出しフィリスと二人で自身の家族の問題を乗り越える! いつもと違う環境でお互いの新たな一面を知っていく、ほっこり異世界再就職ファンタジー第二弾、開幕! 一章 帰郷 二章 オニバス家 三章 三人の魔法使い 幕間 僕は魔法使い 四章 一緒に居ること エピローグ 番外編 猫とフィリスの戦い
三年間住み込みで働いた屋敷を理不尽に追い出されたルシル。彼女は新しい就職先を求めてド田舎にやってきたが、そこで紹介されたのは、無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷だった。 「余計なこと」を心底嫌う、気難しいフィリスの屋敷での仕事は、蓋を開けてみるとルシルにとっては好条件! 何としても新しい職場を死守するべく、彼女は「余計なこと」地雷を回避するためにフィリスの観察を始める。 そんなフィリスのことを少しずつ知っていくうちに、気難しいだけでない意外な一面に出会い、ルシルの気持ちは徐々に変化していきーー。 フィリスとの距離が少しずつ縮まる一方、前の屋敷の主がなぜだか自分を捜し回っているらしいという噂を耳にするルシル。他にもフィリスの周囲では何やら魔法使いたちが騒ぎ始め……!? 平穏に暮らしたいのに何かと起こるトラブルを、仕事に対するプライドと持ち前の前向きさで乗り越えながらゆっくりとお互いの想いを育む、ほっこり異世界再就職ファンタジー。 一章 不名誉な解雇と再就職 二章 魔法使い 三章 関わる時間 四章 四本足の冒険 五章 力のある者 六章 永年雇用は可能でしょうか エピローグ
ネイサンとウィリアムの仲違いが続き、ネイサンはプラントハンター休業中。一方レベックは《フローラ》と呼ばれた女性から与えられたある使命を果たす機会を窺い……? シリーズ完結!!
シダの観賞が流行し、その幻の花を見ると幸運に恵まれるという不可思議な伝説まで流布するロンドン。そこでウィリアムから強引に誘われ、十年前の事件を調べることになるネイサンだが……?
病気の祖母に頼まれ神楽坂の菓子店「アデル」を訪れた茅由が出会ったのは、店主を名乗る傍若無人で失礼な男・輝。 がっかりする茅由に彼は、信じられない言葉を告げる。 「魔女の最も大切な能力は、人の悩みを聞く力だ」 なんと輝は、薬菓子と呼ばれるお菓子で人の心を癒やす“魔女”。 でも壊滅的にお菓子作りが下手なせいで、店は潰れる寸前だという。 祖母のため、仕方なく助手として「アデル」で働きはじめた茅由が目にしたのは……? 優しいレシピが人の心をつなぐ、ほっこりハートフルストーリー。
浪人生になってしまった九条篤志。バイト先の珈琲店でおいしい珈琲を淹れることに腐心する日々の中、気がかりが一つあった。それは店の片隅で平日の昼間からランドセルを傍らに珈琲を飲む亜理寿のこと。そんなある日、魔法使いを自称するその少女から篤志はある悩みを打ち明けられてーー「人を殺してほしいようなことを言われました。断ると今度はわたしが殺されてしまうそうで、少しだけ困っています」。--これは小さな魔法使いと若い珈琲係【バリスタ】が紡ぐ奇跡の物語。
近未来。地球は正体不明の異星人『敵(エネミーズ)』の前に、絶望的な戦局を強いられていた。“月落下作戦”───。人類滅亡確実と思われた状況から世界を救ったのは、たった一人の少年・神代カイル。“世界最弱の救世主(ミニマム・ワン)”と呼ばれ人類の希望となったその少年は、量子力学による波動関数の収束を利用した、「あらゆる可能性を選び取る力」を持っていたのだ。だが、少年はその日以降、人類の前から姿を消す。 近未来。地球は正体不明の異星人『敵(エネミーズ)』の前に、絶望的な戦局を強いられていた。“月落下作戦”───。人類滅亡確実と思われたその最終局面から世界を救ったのは、たった一人の少年・神代カイルだった。“世界最弱の救世主(ミニマム・ワン)”と呼ばれ人類の希望となったその少年は、量子力学による波動関数の収束を利用した、「あらゆる可能性を選び取る力」を持っていたのだ。だが、少年はその日以降、人類の前から姿を消す。 それから3年。世界に残された唯一の戦闘要塞都市・アラヤシキに、記憶を失ったカイルが姿を現す。彼はギルドレと呼ばれる弱小部隊に所属し、エネミーズに対抗する力を持つ、ドローンパイロットと呼ばれる生体メカ兵器を使う少年少女たちとともに、再び戦いに身を投じることになるが……? 【観測起源】 第1章 【世界最弱の救世主】 第2章 【戦闘都市】 第3章 【兵器】 第4章 【怪物園】 【収束世界】
しっかりもので面倒見が良い、お菓子が大好きな少女・アンジェ。 陽気で明るく人懐っこいが、自分に自信がもてない見習い狩人の少年・ベルント。 裕福な村長の家の娘で、ベルントの許婚の美少女・シンシア。 たくさんのお友達と美味しいお菓子、キラキラした平和な毎日。 そんな日々がずっとずっと続くと思っていたのです。 あの日、吸血鬼に魅入られた村・『隠れ家村』で大量殺人が起きるまでは。 「優しく美しい幻想に囚われた、哀れな吸血鬼と魔女と狩人の物語、ここに開幕。 皆様どうか最後まで、ごゆるりとお楽しみくださいますようにーー」 月曜日のおとぎ話 〜語り部Dの特別公演は黄昏時に始まる〜 火曜日のおとぎ話 〜夜がこわいアンジェの憂鬱〜 水曜日のおとぎ話 〜被告人シンシアは如何なる運命で魔女となりしや?〜 木曜日のおとぎ話 〜見習い狩人ベルントの反乱〜 金曜日のおとぎ話 〜狩人ノルベルトの密やかな願い〜 土曜日のおとぎ話 〜二度死んだ少女サニーのお話〜 日曜日のおとぎ話 〜狼の王様が愛した魔女Aのお話〜 エピローグ
どんな願いも叶えてくれるという都市伝説「恩屋」。「じつは幽霊」「ヤクザからも恐れられている」など、真偽不明の噂は絶えない。その店主・恩屋幸太郎を訪ね、今日も事務所に困った事情を抱えた人が訪れるーー。
人間の姿をした《おおかみおとこ》に恋をした花は、やがて《雪》と《雨》という姉弟を授かる。人間とおおかみ両方の顔をもつ《おおかみこども》であることを隠し幸せに暮らすがーー。イラスト満載のスニーカー文庫版