著者 : 猫将軍
香港シェヘラザード 上・蕾の義香港シェヘラザード 上・蕾の義
香港赴任中の新人外交官である秋穂は、誘拐された邦人家族から相談を受ける。黒幕は香港最大の黒道組織、七海幇。けれど、彼らが犯人だという証拠が足りない。歯がゆく思うなか、秋穂はひとつの出会いを果たす。政治家をアテンドして訪れたカジノを支配する七海幇幹部の男、立花。秋穂は政治家と上司を盾に脅され、買収をしかけられる。それをはねのけたことで立花に執着されてー?清廉潔白な秋穂と外道の立花が出会い、すべてが始まる。混沌の色濃く残る香港で繰り広げられる、絶望と再生のラブ・サスペンス。
香港シェヘラザード 下・花の奸(2)香港シェヘラザード 下・花の奸(2)
新人外交官の秋穂は同僚の木内たちと協力して、誘拐された蓮子の行方を追っていた。そんななか、七海幇当主の三男である月龍の屋敷が突然襲撃される。その捜査の過程で秋穂は蓮子に繋がる手がかりを得たものの、救出を目前にして彼女を保護しそこなってしまう。事態が急展開を迎えたとき、秋穂が思い出したのは「知りたいことがあるなら、ひとりで私に会いに来てください」という、七海幇幹部の立花の台詞だったー。この出会いは地獄への道か、悦楽への階段か。香港が舞台のラブ・サスペンス、緊迫の下巻!
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