著者 : 甘塩コメコ
妖魔との争いの果て右腕を失ったレイスファンに一通の手紙が届く。高名な医師マラキが義手を進呈してくれる、というのだ。彼の住む島に向かったレイスファンは、そこで巨大な角を持つ妖魔を目撃する。そしてその角に貫かれた人間たちの姿も…。この平和な島に何が起きようとしているのか!?レイスファンに流れる大魔道師の血がさらなる災いの嵐を呼ぶ!ファンタジーの名手・冴木忍が贈る峻烈のヒロイックファンタジー第3弾。
城翠大学の一大イベント、3日連続の学園祭、その一日目。周と凛々子は異常な閉鎖空間の中に閉じ込められていた。すっぽりと闇のようなものに覆われてしまった講義棟。その中で、脱出するすべを探し、あがく周たち。この状況がどうやら魔術によるものであり、さらに周たちの中に魔術師の息がかかった裏切り者がいるらしいことが判明する。それが、それぞれの疑心暗鬼を招くことになり…。招かれざる客“D”が来たりしとき、逃げ場のないその空間は恐怖と緊張で満たされる。魔術師と“D”の物語、登場。
大魔道師リュシアンの子孫であるがゆえに、妖魔を魅きよせてしまう呪われた血を持つレイスファン。彼は、魂の契約を結んだ妖魔ヴァルとの旅の途中、霧がたちこめる森の中で美しい笛の音を聞く。だがその音と共に感じたものは血の匂い。近隣の村人すべてが無惨に殺されていたのだ。村に何が起こったのか!?謎をさぐるレイスファンの前に、ヴァルすらも退ける最凶の妖魔が現れた!!峻烈のヒロイックファンタジー、白熱の第2弾。
その魔術師は、にぃと笑って言った。ゲームねぇ、なかなか面白そうじゃないかー。ゲームと称する、その予告は大胆にして唐突なものだった。『我は、今この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する』と。不可解な予告がはたして真実となったとき、舞台となる城翠大学は混乱の渦へと落下していく。加速する猜疑、恐怖、狂乱。だが、美しき女魔術師は、巧妙なる欺計を鮮やかにそして皮肉げに解き明かす。そしてゲームは誰もが予期せぬ結末へ。これは推理小説を模った魔術師の物語ートリックスターズ登場。