著者 : 田井ノエル
こちら後宮日陰の占い部屋こちら後宮日陰の占い部屋
都で評判の女性占術師・凛可馨は謎に包まれている。御簾の向こうにいて姿は見えず、助手の翔夢鈴に鑑定結果を耳打ちするだけだが、その占いは驚くほど当たると噂だー。実は凛可馨の正体はオネエ言葉で話す美青年。翔夢鈴のプロデュース力を使って活躍する、怪しい男性占い師なのである。そんな二人のもとに、後宮から使いがやってきた。病める妃達を占術で救って欲しいそうで、多額の謝礼に目がくらんだ二人は、正体を隠して後宮入りするのだが…。
執筆中につき後宮ではお静かに執筆中につき後宮ではお静かに
<内容紹介> 小説家を目指す娘・青楓(ただし才能は皆無)は、自分の部屋を持てて引きこもれる、という理由で後宮入りし、日々執筆にいそしんでいた。ある夜、原稿応募のために出歩いていると、謎の襲撃者たちに遭遇する。間一髪のところを助けてくれたのは、この国を統べる皇帝だった! 創作活動でムダに蓄えた知識を買われた青楓は、執筆の平穏を条件に、後宮で起きた不審死事件の真相を掴むべく、囮になることを命じられるがーー。 愛憎渦巻く後宮にて、変わり者妃が謎を解き明かす! <プロフィール> 田井ノエル(たい・のえる) 愛媛県在住。『道後温泉 湯築屋 暖簾のむこうは神様のお宿でした』で「第6回ネット小説大賞」を受賞しデビュー。主な作品に「道後温泉 湯築屋」シリーズのほか、『松山あやかし桜 坂の上のレストラン《東雲》』など。
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