著者 : 田代裕彦
「先生にお弁当作ってもらってるとか知られるわけにいかない!」親の入院をきっかけに壊滅的な食生活を送ることになってしまった女子高生の笈石ちとせ。そんな彼女を見かねて、学校の先生がお弁当を作ってくれることに。その小匣先生は料理とは縁遠そうな堅物鉄面皮、なのにお弁当は絶品。喜んだのも束の間、ちとせがお弁当を自作したと言ったことが思いがけないトラブルに。さらにある秘密まで掘り起こしてー。お弁当箱の中には謎と秘密と愛情が詰まっている。お弁当が紡ぐ青春ミステリー。
“黒狐”と怖れられるアルガント帝国の皇太子ウィルフレド。獣の半身を持つ亜人族との一戦に勝利した彼は、唯一人、人の姿をした“獣姫”を捕縛し帰国する。しかし凱旋した彼に“偽嫡”の嫌疑がかかり、喝采から一転、ウィルフレドは罪人となってしまう。そんな彼の前に現れたのは“獣姫”ククル。先んじて解放していた彼女に救われたウィルフレドは、彼女と共に亜人達の元へ身を寄せるがー。獣の姫と大帝国に牙を剥く、本格ファンタジー戦記登場!
“勇者候補”も残すところ、不死身と噂される“傭兵”と、かつて王宮に勤めていた“大魔導師”の二人。この中に魔王を倒した真の勇者がいるーすぐに行動を起こしたいエレインだったが、相も変わらずユーサーの腰は重い。そんな態度にしびれをきらしたエレインは、一人で“傭兵”ダリオンに会いに行くのだが…。各人の思惑が錯綜する中、すべての事柄はひとつに繋がり、隠された真相が浮かび上がるー。疑惑のミステリアス・ファンタジー、第2巻!
“本当に”大魔王を打倒した勇者を見つけろー王宮戦士のエレインは奇妙な命に首を傾げた。十日前、百年に一度復活すると云われた大魔王が斃された。だがそこで、四名の人物が「自分こそが大魔王を倒した勇者だ」と主張しているというのだ。さらに彼女に用意された協力者は魔族に寝返り牢に幽閉されていた不遜な青年ユーサーで…。果たしてエレインは勇者たちの嘘を暴き、真実を手繰り寄せることが出来るのか?疑惑のミステリアスファンタジー開幕。
二学期が始まって早ひと月。高原学園高校は数週間後に控える学園祭の準備で活気付いていた。そんな中、彼女は言った。「もうやめようと思ってるんだ」唐突な申し出に思考が追いつかない節に、彼女はさらに言葉を継ぐ。「“ゲーム”のことだよ」予想外の展開に節は、彼女の真意を推し量ろうとするが、その時の彼はまだ知らなかった。この告白が誘う“正解”の向こう側に待つ運命と勝者をー!魅惑のデッド・エンド・ハーレム衝撃の最終章開幕。
学生ならば誰もが心を躍らせるであろう夏休み。だが、遠々原節はひとり晴れない気持ちを抱えていた。天海崎の一件以来、さして状況に進展もないある日、父・十慈郎がいきなり宣ったのだ。「あとひと月の間に正式な婚約者を選べ」などと!相変わらず拒否権無しの状況に節は、翌日からの臨海学校で決め手を得ようと考えるのだが…しかし婚約者候補の彼女たちも、これ幸いと勝負に出てきてー!?魅惑のデッド・エンド・ハーレム待望の第二幕。
居候中の「神」ミミのおかげで賑やかな日常を送る和葉。ある日和葉のクラスに謎の美少年が転校してきた。なんと彼は護神器を持つ古代人であり、マツロイの剣を「裏切の刃」と呼び和葉に襲いかかってきた!一方、やっと自分の「同胞」に会えたことを素直に喜び浮かれるミミに、和葉は苛立ちを隠せない。明樹と莉奈が見守る中、すれ違う和葉とミミは、やがて町の存亡に関わる畏るべき計画に飲み込まれてゆくー!!ファンタジック浪漫完結編。
学校裏の御巳神山には「荒ぶる神」が封じられているーそんな伝説はどうでもいい、と和葉は思っていた。幼なじみの明樹は探検好きだけど、僕は男のくせに悔しいほど臆病なのだからー。だが裏山で謎の少女ミミと出会い、その剣を得た時から、彼の世界は音を立てて変わり始めた。ミミは天空都市で生まれた伝説の「神」で、二千五百年も生き続けているというのだ!彼女の畏るべき力の源・護神器と、和葉が手にした剣の秘密を巡るファンタジック浪漫。