著者 : 疎陀陽
社会の歯車のごとく虚無的な社畜ライフを送る俺・27歳商社マン長山誠。ある日、仕事に疲れてつい「死にたい」と呟いたのが運の尽きー俺の言葉に応じて現れたJK死神ヒナに余命一年を宣告されてしまう。何とかヒナの誤解を解くが、死の宣告を覆すには誰かと恋して結ばれるしかない!?仕事が恋人(笑)の俺は途方に暮れるが、見かねたヒナが妙な提案をしてきた。「私が恋愛指南をしてあげる!」そして、なし崩し的に始まるヒナとの同居生活。仕事の悩みを励まされ、デートスポットに連れ回され、まるで恋人のように甘えられてー。ちょっとヒナの絡みが激しい気がするけど、恋愛指南ならこれくらい当然…だよな?
周囲の期待に応えられず、逃げ出すようにフレイム王国からの召集に応じた浩太は、シオンに連れられて「ホテル・ラルキア」を訪れる。そこで待っていたのは、シオンの旧友ークラウス、ベロア、エリーゼとの出会い。彼らから相談を受けた浩太は経営危機に瀕するホテルの実情を知り、協力を約束する。着々と迫る経営会議。立ちはだかるは、老舗ホテルグループの金看板を背負う会長と幹部たち。いよいよ仲間が追い詰められたとき、浩太は反撃の狼煙を上げる!普通の『銀行員』浩太が奮戦する異世界エコノミックファンタジー、第六幕。そして浩太の過去を知る“ラルキアの聖女”が、ついに動き出すー!書き下ろし番外編「彼女が聖女になったワケ」収録!
テラを思うが故のソニアの“裏切り”により、暗礁に乗り上げるテラ港湾整備事業。土壇場に飛び出したノエルの一言が浩太の窮地を救う。だが、依然状況は最悪のままー。テラ再興への道筋は、フレイム王国宰相ロッテの協力が不可欠に。説得材料を集めるため奔走する浩太だったが、無理が過ぎて倒れてしまう。そして、パルセナで強制的に休暇を取らされる羽目に。パルセナで巻き起こるソニアの誘拐騒動、エミリの誘惑ー片時の息抜きが浩太へ逆転のひらめきを与える!