著者 : 白井鋭利
振り返るな、前へ進め 星落としの結果、二柱の神が再臨し、人の子らは神の下僕に成り果てた。 さらなる宿命を背負わされたハルヒロの旅は、まだ終わらないーー。 “--目覚めよ《アウェイク》。” そして「彼」は声を聞き、目を覚ます。仲間の姿はない。ここはどこなのか。 目の前には仮面の男が。 「きみの名前ーーなのか? マナト……?」 光明神ルミアリスの帰依者と暗黒神スカルヘルの従属たちが果てなき闘争を繰り広げる戦場と化したグリムガル。 死が蔓延する新たな地平で、マナトは生きる。 巡り合う新たな仲間たちとともに、この光と闇を切り裂いて征け……!
星を落とせ、全てが終わる前に。 大発生する世界腫。死んでゆく者たち。命を失ったはずなのに、なぜクザクは。 セトラは。原因はメリイなのか。違う。メリイの中にやつがいた。不死の王(ノーライフキング)が。 おれだ、とハルヒロは思わずにはいられない。おれなんだ。おれのせいだ。 でも、一人じゃない。仲間がいる。そして、暗闇の先には光が。 最強の義勇兵たちとの再会。生存者らが集う拠点で生まれる新たなる命。この世界(グリムガル)は確かに壊れつつある。 しかし、まだ終わってはいない。崩壊を止める手立てがある。 かつて原初の竜に撃ち落とされた赤い星。 その欠片こそが黒い腫れ物、世界腫だという。 いざ挑め、世界腫を滅ぼす戦いへ、戦友(とも)らと共にーー。
環太平洋沖に突如現れ、多くの人命を奪って世界中の海域を支配した謎の巨大生物レヴィヤタンー通称レヴ。通常兵器では到底歯が立たない怪物に対抗するべく、人類が生み出したのは、レヴの死骸からなる機体に子供を乗せて戦わせる人型兵器“ギデオン”だった。地方の民間ギデオン搭乗者として働いていた高校生・善波アシトと、その幼馴染の宮園エリン。ある日、二人のもとに、戦闘指導官として国連軍のエリート・風織ユアが現れる。境遇の違いから、初めは衝突し、すれ違っていた三人も、厳しい任務の中で、やがて確かな信頼関係を築いていく。そして、死と隣り合わせのレヴとの交戦の中で、アシトは覚醒の時を迎えー。海と喪失を巡るロボットジュブナイル。
クザクはジャンボに斬殺された。セトラは大黒鷲に無残にも食い千切られた。鉄血王国から逃亡を図るハルヒロたちに突きつけられた絶望。どうしようもなかった。受け容れるしかなかった。“彼女”だけは抗った。抗ってしまった。その身の内に眠っていた“不死の王”が目覚め、世界はその有り様を激変させる。そして、黒き世界腫がグリムガルを蹂躙し、侵蝕してゆく。混乱を極める状況の中、辺境軍が、冒険者たちが、あらゆる種族が、死んだはずの者たちまでもが、行動を開始する。生き延びるため。己の望みを叶えるため。漆黒に染め上げられようとする世界で、各々の冒険譚が紡がれていくー。
多くの犠牲を払いながらもお嘆き山攻略を成し遂げた辺境軍。その元に、オークや不死族ら南征軍の大部隊に攻囲され窮地に立つドワーフ族の“鉄血王国”から救援を求めて使者がやってくる。辺境軍総帥モーギスはドワーフ族が“新兵器”を用いて敵に対抗していることを知り、取引するべく使節団の派遣を決断。使節団のメンバーに選ばれたハルヒロたちは、恐るべき巨人や危険な野獣が闊歩する風早荒野を踏破し、遠路はるばる黒金連山の鉄血王国を目指すことに。曲がりくねった旅路の向こうで、待ち受けるのは交渉か、決戦か、それともー!?絡み合い、重なる運命の果てに“それ”が姿を現し、世界が一変する…!
ほとんどの陸地が水に沈んでしまった蒼の世界。海上にたたずむ巨大人工島“駅”で暮らしていたイスカは、一人の少女と出会うー。「わたしを“楽園”まで連れていってくれませんか?」まるで人形と見まがう少女、アメリは自らを「魔女」だと名乗った…。かつては高度な文明を築き、人類を繁栄に導いた魔女。だが、魔女は姿を消し、頂点を極めた文明は滅び、その遺産だけが残された。そしてイスカ自身、魔女がこの世界に遺した吸血人形だったのだ。消えたはずの魔女と、魔女が遺した人形。二人は旅立つ。この世界のどこかにあるという魔女が住む“楽園”を目指して。
アラバキア王国遠征軍は、ジン・モーギスが総帥となり新生辺境軍として独立。ゴブリン族の王と同盟を結んだ。次なる一手は、オークを中心とした敵部隊が居座る“お嘆き山”攻略。別働隊として敵軍を内側から撹乱する重要な任務を課されたハルヒロたちは、シノハラ率いるオリオンの面々や、義勇兵団のチーム・レンジ、トッキーズと共に、お嘆き山の地下“墓所”突破に挑むことに。しかし、待ち受けていたのは想像を絶する難所と強敵ばかりだった。お嘆き山攻略作戦の成否どころか、果たして生き残れるのか、これ…!?かつての仲間との共闘。死闘の中で錯綜する想い。行き着く先は希望か絶望か。
七年前ー名門ロレーヌ公爵家は壊滅した。陰惨な闇討ちを受け、貴族の誇りである魔道書を失うという、最悪の形で。没落公爵家に残された、幼き令嬢ルネと騎士アルト。ロレーヌ家を陥れた宿敵への報仇、誉れ高き家門の再興を生涯の誓いとしたふたりは、伝統あるベルン帝立魔道学院の門を叩くー。帝国随一の荘厳な学び舎。天賦の才に溢れる俊英ぞろいの学徒たち。新たな一歩を踏み出したふたりだったが、否が応にも七年前の謀略に潜む黒幕との戦いに巻き込まれていき…。胸に抱くは、気高き使命と揺るぎなき矜持。世界を変える力、魔道にすべてを捧げた少年たちの熱きバトルファンタジー開幕!
現実は現実として、受け容れるしかない。彼女は失われた。永遠に…。アラバキア王国遠征軍は多大な犠牲を払ってオルタナ奪還を果たした。失ったものの大きさに打ちのめされるハルヒロ。野心を抱く遠征軍のジン・モーギス将軍。生き残った義勇兵団。謎めいた開かずの塔の住人。様々な勢力の思惑が入り乱れる中、ハルヒロたちは仲間を人質にとられ、危険な任務に就くことに。目的はなんと、ゴブリンとの同盟!?苦難続きで打開策を見いだせずにいると、かつて苦楽を共にしながらも道を違えたはずの“あの男”が現れたー!グリムガルで積み重ねた絆が、再び記憶をなくしたハルヒロたちの力となる。激動と再会のENDGAME編。
自分の凡庸さを自覚している大迫祐樹には成績優秀で野球部エースの赤根凛空と学校一可愛い月摘知海という友人がいる。-自分は二人の間を取り持つモブキャラなのだ。しかしある日大迫は知海と二人で映画に行くことになってしまう。「デートだね」とはにかむ彼女に戸惑いながら帰宅した大迫の前に、見知らぬ少年が現れて問う。「君の願いは、なにかな?」それは異能を秘めたモノたちへのバトルロワイヤルへの招待だった。「僕…の中にも異能があるのか?」だがそれすらも完全な思い違いだったのかもしれないー!!予想を覆す怒涛の展開。審査員評が完全に割れた事件的怪作、刊行。
目覚めたら、そこは壊滅した「オルタナ」だったーー。終章始動!! ほんとわかんないな、何もかも……。 気がつくとハルヒロたちは暗闇の中にいた。みんな自分の名前くらいしか覚えていない。 頼りになるのは、なぜか唯一記憶を失っていないメリイだけ。 暗闇の中からどうにか抜け出すと、そこは壊滅した「オルタナ」だったーー。 とにかく情報が欲しい。 命からがら街を離れたハルヒロたちは、体に染みついていたスキルや能力を駆使して、グリムガルの辺境を奔走する。 そして、ようやく出会えた人間が、オルタナを奪還するべくやってきたアラバキア王国軍でーー!? 灰の中から生まれた冒険譚ーーENDGAME編の幕が上がる!
もう一人じゃない。仲間がいる。TVアニメ用特典小説を含む短編集第2弾。 パーティを離れ、修行のためモモヒナと共に行動していたユメは、絶体絶命の窮地を乗り越えオルタナへと帰ってきた。 だが、どうも様子がおかしい。仲間との再会は叶うのか。オルタナに漂う暗雲の正体とはーー。 「強くなれるまで、よわよわのユメのまま、がんばるしかないからなあ」 修行を終えたユメの決意と成長を描くエピソード『月下に吠ゆる私は狼』。 そして、ランタが無謀にもモグゾーに料理勝負を挑む『正義と正義』、デッドスポットを倒して得た懸賞金の分け前を巡る後日談『お楽しみはこれからだ』など、TVアニメ用特典小説も併せて全4エピソードを収録!
「もっと強くなりたいって、思っててなあ!」パーティを離れる決意をしたユメを残し、海賊の島を去ったハルヒロたちは、自由都市ヴェーレへ。怪しげな貿易商人ケジマンの隊商を護衛しがてら、未だ遠いオルタナを目指すことに。旅は意外と順調。と思った矢先、数々の伝説に彩られた『レスリーキャンプ』…かもしれない巨大なテントに遭遇する。運命の悪戯か、その中へと足を踏み入れてしまいー!?「ハルヒロ。…ようこそパラノへ」雨合羽をまとった謎の人物に誘われ、他界パラノでの魔訶不思議な冒険が始まる!!
オルタナに戻るべく、ハルヒロたちは山だらけの敵地を突き進んで海を目指す。冒険に次ぐ冒険の末、ようやく辿りついた海辺には一隻の船が乗り上げていた。様子を窺うハルヒロたちの前に、なんと付け髭をつけた少女が現れる!「あたしはモモヒナ!であーる!名を名乗れーっ!」謎の海賊(?)モモヒナとの出逢いに導かれ、大昔から竜が住まうというエメラルド諸島へと向かうハルヒロたち。到着した一行を待ち受けていたのは、その竜に襲われて大混乱に陥っている海賊の楽園だったー!?灰の中から生まれた冒険譚が、舞台を海に移し新たな物語を紡ぐ。
二次萌え至上主義の歩夢がアキバ特区で偶然出くわしたのは、スクールカースト最上位のいけ好かないクラスメイト、衣更木アマタ。-普段オタクを蔑む彼女が、何故こんなゴリッゴリの萌えARゲームに夢中になっている?まさかこいつはー。だが歩夢がアマタに近づいた時、特区を埋め尽くすAR空間に重篤な異変が発生。それは、隠れオタとして自分を偽り続けていたアマタの、とある悩みが引き起こしたものだった。さらに腹黒ロリっ子の瑠璃や金髪たわわなコスプレ女のノエルと、歩夢を取り巻くオタショップのバイト仲間までもが、次々とAR異変を発生させ…?時には傷つき、時には傷つけながら。ちょっぴり歪んだオタクな青春が始まる。
勇者の町レインで行われていた勇者レンの魔王討伐の旅への出発を祝うパレードの途中、パレードの邪魔をしてしまった少女を守るために、勇者を叩きのめしたことで、勇者教を信仰するシェイン王国から追われる身となった少年傭兵ユート。旅の途中で出会った仲間、任侠組織ゼンジ組のキョウスイと欲望の街ネムステルの踊り子ランジェと共に、隣国であり王国と敵対する国アルヴェイシャへ逃げるためのホシミツ山の道中、またしても勇者一行と遭遇したユートだったが、勇者達との戦いには完勝したものの、王国の騎士達に捕らえられ、ついに投獄されてしまう。果たしてユート達の運命は!?
14歳の少年ユートは、幼い頃故郷の村を焼かれて両親を失った。今も夢に見る記憶…村を焼き払い村人を殺していた者達が、掲げていたのは王国の紋章。無力な少年に王国に立ち向かう術は無かったが、命を救われた師に厳しい訓練を受けたユートは少年傭兵となり両親の死の真相を知るために旅に出る。旅の途中、色々な人々や仲間、そして強敵達と出会い、王国の秘密と勇者教会が掲げる勇者信奉の真実を目の当たりにしていくのだった。