著者 : 白川紺子
マリー・ブライディは伯爵令嬢でありながら、社交界にも出ず、魔法石の研究に没頭している17歳。ある日、酔っぱらった父が「おまえの花婿を拾ってきてやったぞ」と、ひとりの青年をつれてくる。デューイというその青年は、なんとこの国の王子だった。デューイはマリーに求婚するが、独身主義のマリーは結婚する気などまったくない。だが、デューイは花婿として家に居座ってしまい…?
闇の魔物である“夜葬師”に赤ん坊のころ拾われ、育てられた人間の少女オフェリア。十七歳になり、森でひとり暮らしていたオフェリアのもとに、ある日、侯爵であるルドヴィークが訪ねてくる。ルドヴィークはオフェリアを城へと連れ去り、自分の呪いを解くよう迫る。困惑するオフェリアは、ルドヴィークの妻として城に閉じ込められてしまい!?ねじれた結婚から始まるラブ・ファンタジー。
変人と噂される侯爵ヴィクトル。22歳になる彼は、異母兄である国王から結婚をするように言われてしまう。「エミリア、俺と結婚しろ」。そうして人嫌いの侯爵と、17歳の銀灯師エミリアは偽装結婚をすることになった。しかし結婚報告に王宮を訪れた後、魔物が出現し、二人は王国の秘密に関わることに!さらに二人は互いに言えない秘密を抱えていて!?素直になれない同士のじれ恋ファンタジー!
魔女が玉座に座り、貴族は魔法使いであるオムニア王国。優秀な魔法使いであるバイオレット伯爵レンの妻ローズは、たまにしか魔法が使えない落ちこぼれ魔法使い。王国では、春を呼ぶ魔女ー春荒れの魔女ーが現れず、冬の精霊があちこちで悪さを働いていた。しかも魔法使いたちが氷漬けにされるという事件も発生。そんな折、女王はローズこそが春荒れの魔女だと言い、拘束しようとして!?
国王の娘でありながら、ある事情から生まれてすぐに王宮を追放されたミレナ。辺境を治める公爵夫妻と、老齢の銀灯師に預けられた彼女は、たっぷりの愛情と魔術を授けられながら育つ。17年後ー、ミレナは王宮に戻ってくることになる。稀代の銀灯師として力をたずさえ、愛する夫とともに。王宮は闇の宝物“夜の王冠”の魔力で蝕まれ始めており、これを探し出し、破壊してほしいというのだが…?おしどり夫婦の王宮ラブ・ファンタジー!
十三歳で逃げるように故国を離れ、隣国で宮廷女官となって四年あまり。“黄金の淑女”と讃えられた亡き母譲りの琥珀色の瞳も隠し、目立たず・地味に・慎ましくをモットーに生きてきたーはずが、エリアーヌは予期せぬ事態に陥っていた。完全無欠の貴公子と讃えられる、王子クロードに求婚されたのだ…!エリアーヌは強引に花嫁にされ、クロードのしつけに翻弄されるが…!?ラブコメディ!
ジェレミーへの気持ちを自覚して以来、クレアは脅えていた。「当主の愛した人は死んでしまう」という伯爵家の呪いは解けていない。もし今、爵位がクレアに移れば、彼を殺してしまうかもしれないのだ。そんなある日、クレアはブラウン姉妹と一緒に出席したお茶会で、“エデン・ブルー”らしきアンティーク・ジュエリーが売りに出されるという噂を聞いて…!?英国ラブストーリー、涙の完結巻!
19世紀ロンドン。高級店が軒を連ねる通りに「リリー骨董店」を開いてから約半年ー。クレアはジュエリーたちの手入れをしながら伯爵家の呪いを解く手がかりを探していた。宝石商のオーナー、ジェレミーは毎日のように訪ねてくるが、好意をストレートに伝えてくる彼に戸惑ってしまう。ある日、ジェレミーが義母の遺品であるという指輪を持ち込むが、呪いのジュエリーの気配を感じて…!?
19世紀、英国ー。マーチ伯爵家の跡継ぎであるクレアは、ロンドンに骨董店を開く決意をする。令嬢が店を構えるなど前代未聞だが、骨董品の声が聞こえるクレアは、伯爵家に伝わる『レディ・アン・ジュエルの呪い』を解く鍵を探しているのだ。そんなある日、宝石商のオーナーだという青年が、伝説的なジュエリーの鑑定をしてほしいと訪ねてきて…!?宝石がみちびく英国ラブストーリー、開幕。