著者 : 百波秋丸
桜のつぼみがほころぶ春。 三ツ星商事の悩める社員をとっておきの料理店に招き、そのトラブルを解決するはずの「グルメ課」メンバーは頭を抱えていた……。 グルメ課のリサーチ能力を買われ、人事部長に依頼された「社内の人材調査」の仕事が、実は「リストラ予備軍の粗探し」に利用されていたのだった。 この難局を彼らは一体どう【料理】するのかーーー!? オマール海老の炭火焼、山岸豚のグリル、こぼれ寿司、浅草メンチ、大人のショートケーキ、花見こもち、etc。 実在の飲食店と絶品料理が、出会いと別れの季節を鮮やかに彩る、ほんわかグルメ小説! 息抜きグルメマンガも収録。
ある総合商社のお荷物部署、グループリソースメンテナンス課。毎夜、経費で飲み食いをくり返すというウワサから、人は彼らを「グルメ課」と揶揄するのだった。 しかしその実態は、悩める社員を言葉巧みに食事に招き、個性的なメニューでおもてなし。おいしい料理で心を癒やしながら、仕事に閃きを提供するという特殊な課だった! いつもにぎやかなグルメ課メンバーが丁寧な仕事でトラブルを【料理】する、新感覚グルメ小説に続編登場。 鯛茶漬け、水牛モッツァレラのラザニア、肉寿司……etc。実在の飲食店と本物の料理が、秋の夜長をやさしく彩る。
チェンライ王国を震撼させた三年前の列車脱線事故。人外たちの運命を一変させた悲惨な事故の裏側には、ある人物の黒い思惑が隠されていた! 事故で人造人間になった少年、両親を失ったエスパーの少女、恋人と生き別れたメデューサ、罪を着せられた狼男……国内初の巨大テーマパークを舞台に、それぞれの過去に決着をつけんとする人外の雪辱戦が繰り広げられる! 死者が一晩だけ蘇るという鎮魂祭(ワン・サッチーン)の夜、物語は動きだす。
人造人間の少年は、事故で失った人間の心を取り戻したかった……。 出来損ないの魔女は、恋の魔法を覚えて少年の心を奪いたかった……。 これは、チェンライ王国に蠢く欠点だらけな人外による欲望物語。 死神はカマを奪いかえしたかった。狼男は金と宝石を手にしたかった。 人魚は黒歴史を隠し通したかった。吸血鬼はある女の血が欲しかった。 化け兎は愛する男を殺したかった。アンデッドはずっと死にたかった。 謎の男は皆の願いを叶えたかった。 ── 誰かの願いが叶う満月の夜、切ない感動のドミノが傾き始める。 人ならぬ者が織りなす新機軸の極東ファンタジー、必読!