著者 : 皆藤黒助
「漢字が僕を呼んでいる」漢字マニアの先生と女子高生チカが漢字の魔力で謎を解く、令和を代表する学園解読ミステリ! 過去のトラウマから文字で全ての気持ちを伝えることなんてできないと感じ、文章を書くこととSNSが大嫌いな高校生、知華。彼女の学校には国語担当の環司先生がおり、女子は皆イケメンだと騒いでいるが、知華はひょんなことから彼が驚くべき漢字マニアーー愛読書は漢和辞典、特技は一発で目的の漢字を引くこと、ワイシャツの下には必ず漢字T--だと知ってしまう。そんな折、学校である事件が起き、チカは先生が「漢字が僕を呼んでいる」と言い放ち、漢字でそれを解決するのを目の当たりにして……? ■著者プロフィール 皆藤黒助(かいとう・くろすけ) 鳥取県境港市出身。エブリスタ電子書籍大賞2013にて毎日新聞社賞、スマホ小説大賞2014にて角川文庫賞と讀賣テレビ放送賞をダブル受賞。『ようするに、怪異ではない。』にはじまる「よう怪」シリーズで人気を集める。近著に『あやかし民宿の愉怪なおもてなし』(全て角川文庫)、『ことのはロジック』(講談社タイガ)など。
舞台は、ことわざの持つ意味を発現させる異能力“言技”が存在する世界。主人公の高校生・瀬野大介は、危険地帯に自らの意志で足を踏み入れると体が発火する“言技”「飛んで火に入る夏の虫」が原因で人を避けて暮らしていたが、二つ目の“言技”「心頭滅却すれば火もまた涼し」と併用することで負の力を克服。友達作りが趣味という綱刈きずな達との関わりによって、大介の暮らしにも光が差し込むようになった。そんな大介に、“桜ランク”の能力者を狙うグループ“フェイル”の影が迫る!日本最大級の小説・コミック等の投稿コミュニティE★エブリスタシリーズ累計100万が愛読する大人気異能力学園バトルファンタジーの第2巻。