著者 : 秋ぎつね
借金返済のため、女神の協力のもと異世界で修理工として働き始めたシュウの活躍は留まるところを知らず、まさに順風満帆。だが、元の世界へ戻るための出口が魔王城の玉座の裏にあると知らされ、彼は愕然とするのだった。場所はさておき、戻れる方法を得たシュウは引き続き仕事に精を出す。そんな中、賢者に続き、王子や勇者といった著名な人物たちの来訪、大口の仕事が舞い込んだことなどにより、自然と帰還への糸口を見いだしていくシュウ。しかし、すべてにおいて順調な中、シュウを慕うライカのことだけはどうにも難しく…。
借金の取り立てに悩まされ、頭を抱える日々を送る修理工の善田修。ある日、彼の前に突如救いの女神が現れる。「お金を都合してくれる…女神ファイナンスの人!?」「なんでやねん」軽快なツッコミを見せるノリのいい女神は、自身が管理する世界で働いて、現世での借金を完済しなさい、そうしなさい、そうするすべきよ、と提案する。まさに渡りに船。身支度を整えるや、修は女神の導きで異世界へと旅立つのであった。だが、そんな修の雇い主は、寂れた修理工房のオーナーにして素人の女の子!?そして修が身につけたるは人間工具スキル!?借金完済と修理工房の立て直しをかけて、二人三脚繁盛記の幕が上がる!
晴天に恵まれたある日の蓬莱島。人任せにできない書斎の掃除をしていた仁と礼子は、本棚の奥の隠し戸棚を発見する。隠し戸棚を覆っていた背板の裏には、『これを見つけた後継者たる君へ。この奥には、工学魔法の歴史を記した日記が収めてある。同じ轍を踏まないためにも、参考にするもよし。独自の道を歩くもよし。判断はお任せする』との文字が記されていた。日記を手にした仁と礼子は、これまで謎とされてきた先代魔法工学師アドリアナ・バルボラ・ツェツィ、その生涯と失われた功績を目の当たりにしていくのだった。全編書き下ろし!待望のアドリアナ編!
仁の帰還から三年の月日が流れた。復興の進みは早く、人々の顔に笑みが戻ってきている。仕事の合間に訪れるカイナ村では、すっかり大きくなったユウとミオが仁を癒していく。そんな日常を、自らの力で手にした仁は、これ以上ない充実した時間を過ごすのだった。そしてあの大災害を機に、一つにまとまろうと世界も動き始める。その第一歩として、謎に包まれていたレナード王国との交渉が行われることになった。はたして、第一次使節団に選ばれた仁を待ち受けるものとは…。自重しない魔法工学師の漫遊記、いよいよ大詰め!
星の管理を任された者たちとの攻防、そして和解を経て、再び平穏を手にした仁とこの星の人類。だがその傷跡は大きく、各国を支援し復興させる仁。石鹸を製作して衛生管理面を強化させたりと、モノ作りもかかさないため、多忙に多忙を重ねる。そんな中、愛妻エルザが体調不良になり、仁の心労は増すばかり。だが心配したのも束の間、それは一転して幸福への誘いへと形を変えるのであった…。現代知識と魔法の融合によって宇宙進出に乗り出した仁と、そこで巻き起こる最大の危機!エルザを、そして世界を救おうと立ち上がる仁の、未知への挑戦が始まる!
仁はエルザとの結婚後、何かとショウロ皇国のため、ひいては世界のために技術提供や監修にあたる。 女皇帝専用の円形翼飛翔機の製作と献上、注文殺到の侍女ゴーレムと眼鏡の製作、カイナ村の開発と、相変わらず仁は多忙を極める。だがそれとは別に、エルザや礼子との日常を、自分なりに過ごしていくのだった。 しばらくして、仁と調査隊がまとめた遺跡の解析結果を世界が共有したころ、第五列から『情報収集する謎の自動人形』の報告が入った。 敵か味方かわからぬまま調査を進めるが、立て続けに異変は起こる。突如、各地で巨大な洞窟が口を開き、そこから現れた金属製の怪物による襲撃が発生したのだという。 各国が対応策に追われるなか、ついに仁の蓬莱島軍団が日の目を浴びることとなるのだが……。はたして異変の正体とは!? 仁が世界的な存在に変わっていく! 何から何まで規模拡大中の第十一幕!
エルザの家庭の事情を解決し、無事婚約するに至った仁は、ショウロ皇国の首都の東外れに屋敷を構える。屋敷を訪れたサキは『錬金術博覧会』でのアドバイスを仁に請い、見事優秀賞に輝き、女騎士グロリアは期待以上の名剣を手にした。そんな千客万来の中、自動人形の『ティア』を直してほしいとクライン王国第三王女のリースヒェンが訪れる。仁にとっては手馴れたもので、小一時間で修復が完了するが、それが災厄のきっかけとなった。ティアの記憶から、ショウロ皇国の西に広がる沙漠のその先に、遺跡があることがわかる。早速調査隊が組まれ出立するのだが、遺跡に到達したであろう日より、世界各地に謎の重力異常が発生するようになるのだった。はたして、事態の解決に乗り出した仁が見たものとはー。世界の仕組みが少しずつ明らかに!そしていよいよ仁が結婚!?人生の節目となる第十幕!
ショウロ皇国にて仁に『魔法工学師』の称号が与えられたとの知らせは、各国に広く知れ渡った。それは、公の場に姿を現すことを避けてきた仁にとって、大きな転機であり、エルザを守るという決意の表れでもあった。だが、大躍進を遂げたものの日常そのものが大きく変わるわけもなく、仁は蓬莱島と崑崙島を行き来し、エルザに魔法工学を教える日々を送っていた。そんなある日、エルザがまたしても失踪する。誤って転移門に入り込んでしまったせいであったが、それが切っ掛けとなり、仁は懐かしい者たちとの再会を果たすことにー。ラインハルトとベルチェの結婚式に新婚旅行、『ゴーレム展覧会』でまさかの大惨事?そして、仁とエルザの進展にも注目な待望の第九幕!
仁の逆鱗に触れてしまったが故に、統一党(ユニファイラー)の野望は阻止され、長い混乱の日々は終わりを告げた。首謀者であったエレナは、仁の手によって修理、初期化され、懐古党(ノスタルギア)と改名された統一党の再編成を担当し、世の中に貢献できる集団・文明の守り手として第二の人生を歩むことに。一方、エルザとミーネは、仁のはからいで崑崙島での生活を続け、少しずつだが母と子の関係を取り戻していく。仁は、故郷を捨て根無し草になったエルザを思い、大手を振って故郷に帰れるようにしてやりたいと考える。そんな決意を胸に、仁は今回の旅の終わりであるショウロ皇国へと足を踏み入れるのだった。あのエルザが工学魔法の勉強?まさかの古代遺物暴走!?そしてエルザをショウロ皇国へ帰すためにとった仁の行動とは!?物語のターニングポイント、ショウロ皇国編開幕!!
「に、兄さま、何、それ。私、初めて聞いた」降って湧いた自身の婚約話に青ざめるエルザの手をとり、ミーネは仁たちの前から姿を消した。婚約話を持ちかけた兄フリッツを筆頭に、懸命に探す仁やラインハルトだが、土地勘のあるミーネの前では無力であった。一方、逃避行を続けるエルザたちの前には、賊と統一党(ユニファイラー)が立ちはだかる。抵抗するミーネは深手を負って川に落ち、エルザは統一党に捕らわれの身となってしまう…。そして、身内に手を出され、かつその仕打ちの酷さに仁の怒りは頂点に達する!「エルザの乳母を傷付け…エルザを泣かせた。お前等は…俺の敵だ!」こうして、統一党へ向けた蓬莱島をあげての徹底報復の幕は切って落とされたのだったー。創作も報復も自重しない!魔法工学師(マギクラフト・マイスター)仁の物語、第七幕の登場!
自重を知らぬ魔法工学師(マギクラフト・マイスター)二堂仁を乗せた馬車は、ブルーランドに到着する。ラインハルトを蓬莱島のダミーである崑崙島に招き入れるため、仁は一旦島へ戻っていった。一方ラインハルトは友人であるクズマ伯爵のもとへ出向き、そこでビーナスという魔法工作士(マギクラフトマン)を紹介される。仁の話が出るや、会ってお礼が言いたいと、ラインハルトに懇願するビーナ。そうして、急遽ビーナを加えた一行は崑崙島へ向かい、仁の発明に驚愕するのだった。後日、クズマ伯爵からアーネスト王子の誕生日にあわせて、ゴーレム園遊会が開催されることを聞かされる。園遊会に出すゴーレムの制作依頼を受けた仁が作り上げるゴーレムとは!?
飛行機にジェットエンジン!レーザー兵器にバリア!おまけに陸海空の警備ゴーレムの配備と、蓬莱島の開発はますます絶好調!一通り蓬莱島の開発を済ませた仁と礼子は、忙しい従兄の代わりにやってきたエルザの馬車に乗り込み、ラインハルトの待つエリアス王国の首都ボルジアを目指す。
世界にたった一人の魔法工学師(マギクラフト・マイスター)二堂仁の新たな冒険の地は、エゲレア王国の経済の中心、城塞都市ブルーランド。今回の物語は、魔法工作士(マギクラフトマン)の少女ビーナの商品に仁がケチをつけてしまったことから始まる。ひと悶着ののち仁は、病気の弟妹を治すべく資金作りをしているビーナに知恵を貸すこととなるが、生み出されるアイデアはやはり一足飛びで…。舞台を都市部に移し、庶民に優しい価格帯の魔導具を露店販売!第二幕はお待ちかねの商業パート!
世界にたった一人の存在、魔法工学師(マギクラフト・マイスター)。その後継者に選ばれたのが主人公・二堂仁だ。しかし、転生した研究所には豊富な資材こそあれ食料の類は皆無。1000年もの間、後継者を探していた自動人形(オートマタ)を修復することはできても、自らの腹を満たすことは不可能の仁であった。やがて転移門(ワープゲート)を使い外出を試みた仁は、暴走により見知らぬ土地・カイナ村なる農村へと飛ばされてしまう。しばらくはこの地に留まり、発明を続けていく事にする仁。一方、覚醒した自動人形は自ら転移門へとその身を投じ、主の捜索へと旅立つ。仁と自動人形との再会や如何に?クラフト系漫遊記始動!