著者 : 秋月一花
そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。(2)そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。(2)
自分を冷遇する子爵家から、公爵家のもとへと引き取られ、大切に愛される人生が始まったエリザベス。アカデミーに入学した彼女は、そこで妹とそっくりな少女・ジェリーと出会う。彼女を警戒しつつも、友人達との学園生活は楽しく、徐々に平穏を満喫し始める。義従兄妹として接してきた第三王子ヴィンセントへの淡い恋心に戸惑ったり、自分の将来像がおぼろげであることに悩んだり、年相応の悩みを抱え、周囲に見守られて成長していく日々の中、ジェリーがエリザベスの異母妹、生まれてすぐに亡くなったはずのジェリー・ファロンである可能性が浮上して……!?
そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。
幼い頃に火傷痕を負ったファロン家の長女は、家族から名前を呼ばれることすらなく、子爵家の令嬢にはありえない冷遇の日々を送っていた。ある時、公爵家令息アルフレッドが気まぐれに子爵邸を訪れたことがきっかけで、彼女への虐待が公爵家に伝わり、養女として保護されることに。子爵家から完全に縁を切るという意味も込めてエリザベスという新たな名前を貰った彼女は、公爵家の面々から大切に愛されることで、心身ともに回復していく。そんな矢先、エリザベスは自身の瞳が『宝石眼』であることを知る。魔力の高さを示すその瞳は亡国の王族関係者のもの、しかしエリザベスの実の家族に王族関係者はいないはずで…!?
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