著者 : 築山桂
浪華疾風伝あかね 壱 天下人の血浪華疾風伝あかね 壱 天下人の血
大坂夏の陣から八年。復興に沸く町に、軍師真田幸村の嫡男・大助を伴い、天下人太閤秀吉の血を引く娘・茜が還ってきた。ともに身代わりを立て戦火を生きのびた弟を捜すためにー。豊臣家の隠し財宝と、その秘密を握るとされる生き残りの姫君をめぐり、異なる思惑と野望を秘めた新興商人や幕府の残党狩りの連中が、一斉に動きだす。過渡期の町・浪華を舞台にした、胸躍る、新感覚青春時代小説。
浪華の翔風浪華の翔風
ときは文政。大塩平八郎、蜂起前ー。若き大坂城代、教孝に拾われ、両親の仇討ちを悲願に城付きの“影”となった少女あや。ある医者殺しの黒幕を追ううちに十年前父母を罠に陥れた陰謀とこの殺人事件とを結ぶ、奇妙な接点に気がついて…。富に群がる役人や商人達、鬼面の男率いる謎の集団を相手に、運命に翻弄されながらも力強く自らの役目を果たしていく密偵あやの活躍を描いた、傑作時代ミステリ。
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