著者 : 篠崎芳
廃棄、蹂躙、別離、邂逅。そしてーー「戻ってきたぜ、ヴィシス」--到達。 「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、ついにヴィシスが座すアライオンへとたどり着いた三森灯河。 その直後アライオンの王都が概念魔法「神創迷宮」により変貌するも、己が復讐を果たすため灯河は、迷宮へ足を踏み入れるのだったーー。 そして灯河たちと同じく迷宮内へ突入した十河綾香と高雄聖、高雄樹は遭遇する。 堕神ヲールムガンド、虚人ヨミビト。現れたる“ヴィシスの仔ら”。 今、神創の迷宮にて、神創の大敵とS級勇者との死闘がーー開始される。 「…… 大分、かかっちまったが。」 宣言通り「戻ってきたぜ、ヴィシス」 かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚12幕。
たおやかなりし蠅王の剣セラス・アシュレイン。 その始まりの物語を、今ーー 「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、強敵を、そして級友をもその手にかけた三森灯河。 迫るヴィシスとの決戦を前にした彼に、セラスは静かに語り始める。 大幻術により外の世界から隔絶されたハイエルフの国「ハイリングス」。 その国での御伽噺のような幼少のみぎり。 大切な人のために禁忌を犯し、国を追われ、ネーア聖国へとたどりついた時の記憶。 そして王女カトレアのもと、聖騎士団長としてその剣を振るった日々の名残を……。 「どこまでも。いつまでもお供します。我が主」 これは、かつて空気モブだったE級勇者に寄り添う、ある姫騎士の追憶。
「行くぞセラスーー俺たちはきっと、最強になれる」 「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、桐原拓斗すら退けた三森灯河。 彼はS級勇者である高雄聖とその妹である樹を蠅王ノ戦団に加え、ミラ帝国そして最果ての国とともに女神ヴィシスが座すアライオンへと進軍を再開するのだった。 一方大魔帝の心臓を手に入れたヴィシスは、ついに己が目的を果たさんと動き出す。 神族の世界の破壊。 そして人類の粛清。 この2つを掲げ、今や他の神族すら容易く凌駕するほどの力を得たヴィシス。 それを止められるのはーー。 「ヴィシスの最大の失敗は、トーカーーキミを怒らせてしまったことなのかもね」 かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚第11幕。
「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、級友である小山田翔吾を討った三森灯河。着々と迫る女神ヴィシスとの決戦。紫甲虫と、転移石という最後のピースをミラ帝国で入手した彼の準備は、すべて整った。一方で蝿王ベルゼギアが、かつて廃棄した「トーカ・ミモリ」であると気づいたヴィシスは、甘言を弄して桐原拓斗を三森灯河にぶつけることに。蝿王と真の王。真逆たる2人の王がついにまみえ、そしてー。「自己中な虚飾野郎にすぎねぇんだよ、テメェは。なぁ、桐原ぁ!?」かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚第10幕。
「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、第六騎兵隊を打倒した三森灯河。窮地を脱した最果ての国はミラ帝国と同盟を結ぶことになり、代表としてムニンと灯河たちが帝国へ赴くことに。だがそこへ、狂美帝を亡き者にせんとする抹殺部隊が女神ヴィシスによって送り込まれた。それは、はるか昔に帝国を追われた追放帝ゼーラと、かつて灯河を見捨てたクラスメイトのひとり小山田翔吾。袂を分かった級友…。その再会を皮切りとし、蝿王の蹂躙がー開始される。「よお、小山田。ずいぶん、やってくれたらしいな」かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚第9幕。
「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、三森灯河が第六騎兵隊と戦いを繰り広げるさなか、アライオンの王城に大魔帝が出現した。邪王素が渦巻く城内にて大魔帝と相まみえた十河綾香は、銀の刃を振るう。すべては、力無き者を守り抜くため。時を同じくして高雄聖は、ひとり女神ヴィシスの元へと向かった。ヴィシスとともに大魔帝と戦うためー否。邪王素にて弱体化したヴィシスを守るためー否。勇者を弄ぶヴィシスを、弑するため。かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚第8幕。
ミラ帝国によるアライオンへの宣戦布告。それは、女神ヴィシスへ反旗を翻した狂美帝によるものだった。世界が大戦への兆しを見せるなか、「ハズレ枠」のスキルを駆使し勇血最強ルイン・シールを打到した三森灯河は、いよいよ最果ての国へとたどり着く。絶対防御を持つヴィシスにすら届きうる牙「禁呪」を得るため、禁字族族長ムニンへ接触する灯河。だが時を同じくして、アライオンが誇る最強の部隊・第六騎兵隊が最果ての国へと侵攻を開始したー。「女神、ヴィシスを完膚なきまでに叩き潰す。二度と、立ち上がれぬほどに」かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚、第7幕。
打倒せよ蠅の王。 敵は“勇血最強”の剣なり 「ハズレ枠」のスキルを駆使し、大魔帝軍最強のアイングランツを打倒した三森灯河。 十河綾香と再会したのも束の間、彼は禁呪を求めふたたび金棲魔群帯へと足を踏み入れた。 禁呪の秘密を知る“禁字族”。禁字族が住まう“最果ての国”。 だが、その国を目前にした瞬間、ある存在が灯河の前に現れた。 異界の勇者の血を受け継ぐ”勇の剣”ルイン・シール。かの“人類最強”シビト・ガートランドにすら比肩すると謳われる“勇血最強”と、蠅王との戦いが幕を開けーー。 「復讐からは、何も生まれない? 何言ってやがる。俺が、生まれただろうが」 かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚、第6幕。
「ここで出てきましたか、大魔帝」「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、三森灯河が金棲魔群帯の最奥、禁起の魔女・エリカのもとへ辿り着くのと時を同じくして、いよいよ大魔帝軍の人類への侵攻が開始された。歴戦の勇士や各国の兵が次々と倒れ伏すなか、十河綾香も前線で窮地に追い込まれるという、人類にとって圧倒的不利な戦況。だがその時、黒衣を纏い魔蝿の仮面をつけたE級勇者が、戦場へと降り立つー。「大魔帝の軍勢および、金眼の魔物は。我が蝿王ノ戦団がー蹂躙する」かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚、第5幕。
魔の軍勢を穿ち、最強を示せ 「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、呪術師集団・アシントを壊滅させた三森灯河。 「禁忌の魔女」の所在を知るイヴを仲間に加えた彼は、金棲魔群帯へと足を踏み入れた。 金眼の魔物、そして「人面種」。 絶大なる力を持つ魔の軍勢を相手に、灯河はたったひとりで立ち向かうことを心に決める。 一方、女神ヴィシスのもとで訓練を重ねた異界の勇者たちも魔群帯へと訪れていた。 そしてついに、ある人物たちが邂逅を果たすことになりーー。 「こんなとこで止まってたら、クソ女神に復讐を果たせねぇだろうが」 かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚、第4幕。
「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、“人類最強”シビトを打倒した三森灯河。彼は、一路金棲魔群帯に潜む「禁忌の魔女」を目指すもしかし、その所在を未だ掴めずにいた。そんな折、旅のさなかに訪れた王都モンロイにて、「禁忌の魔女」の居場所を知るイヴ・スピードなる血闘士の存在を耳にした灯河とセラス。彼女を仲間に加えようと行動を開始する2人の前に、正体不明の“呪術”を有する呪術士集団・アシントが姿を現すも、灯河は一切憶することはなかった。「レベルアップにも意味はあるー殺して、殺して、殺し尽くすー」かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚、第3幕。
クラスメイトとともに、異世界へと召喚された「空気モブ」の高校生・三森灯河。クラスの面々はS級やA級の勇者として召喚されたが、灯河は唯一の最低ランクであるE級。さらに取得したスキルは、その世界では「ハズレ枠」と称される【状態異常スキル】だった。女神ヴィシスにより生存率ゼロの遺跡に廃棄された灯河は、絶望の奈落に沈みつつも、自身のスキルを駆使し魔物を蹂躙し続ける。そして、光も届かぬ闇の底で灯河の胸に去来する思いは、たったひとつだけだったー。「もし生きて戻ったらー覚悟、しておけ」かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚、ここに開幕。
聖武祭が終わり、クロヒコの暑期休暇も終わりを迎えようとしていた。セシリーとの約束でアークライト家に宿泊したクロヒコは、新たな禁呪を得られる可能性のある“特級聖遺跡”の攻略計画を語り、着実に準備を進めていく。マキナの計らいで聖王への謁見を果タしたクロヒコは、『学園の聖遺跡攻略の最高記録を更新する』ことを条件に“特級聖遺跡”の攻略を認められる。条件を達成するべくキュリエとともに新たな仲間を探し始めるが、人選に難航し…!?「あの男には絶対、勝たなくてはならないんです」“特級聖遺跡”編開幕!異世界バトルファンタジー、第9巻!
聖武祭に集う侵略者に対抗するべく門を守るキュリエは、世界の王を名乗るスコルバンガーと対峙する。術式魔装を展開し抵抗するが、全く太刀打ちできず窮地に追いやられてしまう。異変に気づき救援に向かうクロヒコだったが…!?クロヒコ達が侵略者と激戦を繰り広げる一方で、聖武祭も最高潮を迎えようとしていた。共に勝ち残ったアイラとセシリーに立ちはだかる、学園の“最強”ドリストスと“無敗”クーデルカ。互いの力を懸けた戦いの果てに、栄光を掴みとる優勝者は…!?聖武祭編クライマックス!異世界バトルファンタジー、第8巻!
四凶災との激戦を終えたクロヒコの前に、ついに一連の事件の黒幕である“無形遊戯”ノイズ・ディースが姿を現す。その愛憎ゆえに、キュリエを徹底的に破滅させるべく動き出すノイズ。応戦しようとするクロヒコはしかし、ノイズの思惑を阻止する唯一の手段である禁呪を封じられてしまいー。力を奪われたクロヒコのため、そして自らの因縁に終止符を打つためにキュリエは刃を振るう。だが、全てはノイズの手のひらの上で…!?「壊すのは、あなたの心」禁呪使いの少年と銀の戦乙女の出逢いから始まった因縁は、ここに決着を迎える。
ーセシリー・アークライトを殺す。四凶災の一人、ベシュガムを倒したクロヒコは、死の間際にベシュガムの口から出た本当の目的に驚愕する。そしてセシリーの側近であるジークとヒルギスもまた、四凶災と遭遇してしまう。自らが仕える主・セシリーのため、二人は絶望的な戦いに挑むが、驚異的な実力を持つ四凶災には敵わずー。窮地のなか二人の前に現れたのは、着流し姿の底知れぬ笑みを持つ第6院の男・ヒビガミだった。クロヒコとの再戦を誓った男は果たして敵か味方か…!?「カカカッ。さあー仕合おうか」
シーラス浴場でつかの間の休息を楽しんだクロヒコ。王都へ戻った彼は、学園長マキナの紹介で『ルーヴェルアルガンの魔女』シャナトリスと出会う。禁呪の呪文書の取引を持ちかけた彼女の目的は、なんとクロヒコを弟子にすることで!?困惑する少年を嘲笑うかのように王都へ姿を現す四凶災。マキナ、シャナトリスと共に四凶災最強の男ベシュガムと対峙したクロヒコは、自らの内に宿る“獣”に身を委ねー。「戦いの後、俺が俺でなくなってしまっていたら…その時は…」禁呪を手にした少年は、自らの選択を迫られるー!!
第八禁呪を習得し、なんとか巨人を討伐したクロヒコ。そんな彼の前に第6院出身であるロキアが現れる。身構えるクロヒコだが、ロキアはノイズ・ディースの話を切り出しー。「テメェは正しく道を間違えれば、最高の邪悪になれる可能性がある」ロキアの言葉が気になりつつも、マキナと四凶災との因縁を知ることになったクロヒコは、キュリエたちと共にシーラス浴場へ向かうことに。彼女たちのため、クロヒコはある行動を開始する。「見ていろ。ここからがー俺の手番だ」