著者 : 絵鳩みのり
囮姫の契約婚 -影斬り少尉と視る目の令嬢ー(1)囮姫の契約婚 -影斬り少尉と視る目の令嬢ー(1)
「君を狙うすべてを祓うよ、僕の囮姫」--忌み嫌われる私を見初めた金髪碧眼の貴公子は、異形の影を討伐する『影斬り少尉』だった。 皇都の夜を騒がす異形の影を視認し誘き寄せてしまう体質で疎まれてきた真野青葉は、夜会で偶然出会った藤波家次男・千晃からその能力を買われ求婚されるーー影を釣る囮として。 仮初めの夫婦生活、千晃の軽薄な言葉、夜ごと任務に帯同する日々。でも、時折見せる彼の優しげな視線と一途な態度。千晃の言動のギャップに翻弄されながらも、青葉は忌み嫌われてきた自分の力が求められることで徐々に自信を取り戻していく。そして、欠けたものが満たされていくのは千晃も同じで……。 序章 契約は赤い月の夜に 第一章 影を視る目 第二章 煉瓦通りの初デート 第三章 華やか也、藤波家 第四章 梅まつりの夜 終章 つぼみの未来
花とメイドと宮廷画家 盗まれた乙女の肖像(1)花とメイドと宮廷画家 盗まれた乙女の肖像(1)
専属メイドのエイミーの主は、美貌の宮廷画家レイ。人嫌いだが完全記憶能力を持ち、アカデミーを首席で卒業した彼は、異例の若さで女王陛下に認められた天才だ。レイの初めての展覧会が迫るなか、彼の師の初期作「乙女と四季」が盗まれる。容疑をかけられたレイと、彼を助けたいエイミーは独自調査を開始。二人は消えた「乙女」を追ううちに、ある秘められた恋の話へとたどり着く。-華やかな宮廷を舞台に繰り広げられる絵画の謎、そして恋物語。肖像画『乙女と四季』に秘められた恋と謎を追う絵画ミステリー。魔法のiらんど大賞2020小説大賞ファンタジー・歴史小説特別賞受賞作。
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