著者 : 緑川聖司
しおりを通じて図書館にときめき、 未読の本にわくわくしている自分がいる ーー大崎梢(解説より) 本と図書館をこよなく愛する茅野しおりは、 憧れのいとこ・美弥子さんが司書を務める雲峰市立図書館の常連だ。 誕生記念に贈られた本がきっかけで自分の出自に疑問を抱く少女や 母親が亡くなる前日にすすめてくれた本を探す少年、 館内で本がわざと別の棚に置かれる事件…… しおりと美弥子さんたちが本にまつわる謎を追う、 心温まるミステリー。 累計15万部突破の人気シリーズ、感動の完結巻! 【解説/大崎梢】 ■著者プロフィール 緑川聖司(みどりかわ・せいじ) 大阪生まれ。2003年「晴れた日は図書館へいこう」で、第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞佳作を受賞し、デビュー。著書に「本の怪談」「怪談収集家」「図書室の怪談」「福まねき寺」「オカルト研究会」の各シリーズのほか、『怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録』『萬屋怪談録 彼岸村』など多数。
本が大好きな小学五年生・茅野しおりの楽しみは、憧れのいとこ・美弥子さんが司書を務める雲峰市立図書館へ通うこと。幻の司書をさがす男性や、図書館に隠された宝の地図、本を残して家出した少年に、切り裂かれた本の秘密…しおりと仲間たちが、図書館で起こる一風変わった事件の謎を追う、ほのぼの図書館ミステリー!
跡継ぎだった兄の失踪で、座敷童子の言い伝えがある実家、通称「福まねき寺」の副住職を務める羽目になった修平。秋祭りの“お寺食堂”で提供した精進料理がきっかけで、生き別れの父を探してほしいという依頼が飛び込んできたり、近所のお寺のマスコットがらみの事件に翻弄されたり…。兄の行方もついに明らかに!?心がやさしく満たされる、癒しのほのぼのミステリー。
困っている人を助けてくれるという座敷童子の言い伝えがある福招寺ー通称「福まねき寺」。大学生の修平は、兄の失踪で、急遽実家の福まねき寺の副住職を務めることに。衆人環視の中突然現れた呪いのわら人形や坐禅会に参加する座敷童子(!?)、毎週同じ時間に五十円玉二十枚を千円札に両替する謎の男…。へっぽこ副住職がお寺に持ち込まれる事件の解決に奔走する、ちょっと不思議で心温まるミステリー。
茅野しおりの日課は、憧れのいとこ、美弥子さんが司書をしている雲峰市立図書館へ通うこと。 そこでは、日々、本にまつわるちょっと変わった事件が起きている。 六十年前に貸し出された本を返しにきた少年、次々と行方不明になる本に隠された秘密…… 本と図書館を愛するすべての人に贈る、とっておきの“日常の謎”。 知る人ぞ知るミステリーの名作が、書き下ろしを加えて待望の文庫化。
館内にこっそり置かれ続けるドッグフードの缶詰に、クリスマスツリーか ら消えた雪、 空飛ぶ絵本に、半世紀前に読んだきり題名の分からない本を見つけてほしいという依頼…… 図書館が大好きな少女・しおりが、司書をしているいとこの美弥子さんたちと一緒に、本にまつわる謎を追うーー。 大好評のほのぼの図書館ミステリー第二弾! 書き下ろし短編も収録。 【解説/光原百合】