著者 : 織田加絵
あたし佐久間美里。愛称はミリ。短大合格でうれしい!と喜んでばかりもいられないの。じつは、同じ短大に合格した奈歩さんに、悩みを打ち明けられたんだ。“プロポーズしてくれた彼が会ってくれなくなった”と。それに、彼女が行方不明になって…。命がけの奈歩さんの初恋、なんとかしてあげたいの…。“バラ組”最終刊。ミリと和也の活躍は?そして、ふたりの恋の行方は-。
あたし、宝条加奈子。16歳。いま、とってもあこがれている人がいます。その人は、兄の大学の親友、雄介さん。でも、どうやら素敵な年上の彼女がいるらしいんだ。どんな人か、ひと目見たくて、彼女の働く人形作りのアトリエを訪れたんだけれど…。なんと、その彼女が殺されてしまったの!おまけに妊娠していて…。まさか雄介さんが犯人なの?事件解決の鍵は、あたしだけが聞いた、ダイイングメッセージに-。
あたし佐久間美里、高3。愛称はミリ。パパは『バラ組探偵局』の所長さんなんだ。ねぇねぇ、大変なことになっちゃった!あたしたち、殺人事件の参考人なの。浮気調査の依頼人が殺されたんだけれど、容疑者には完璧なアリバイが…。だってあたしとパパ、それに親友のトンコが、しっかり尾行していたんだもん。一体、どうなっているの?それと、あたしにとって、もっと大事な事件-和也のことなんだけれど…。
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。今朝のあたしは大慌て。で、途中、信号無視を決行!そこに、スポーツカーが…。その時、誰かがあたしをつきとばし、助けてくれたの。あたし、思わず、ポーッ。だって、その人、とってもカッコイインだもん。学校へ着いたら、なんか雰囲気が変なの。昨晩、学校に泥棒が入り、グラウンドに謎のメッセージを残していったんだって…。その騒ぎの中で、命の恩人に再会した。彼の名前は、大迫直哉。なんと、先輩だったの。
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。またまた、ステキな男性に恋してしまったの。その人は、ファッションデザイナーの若杉さん。ちょっと年上だけど、恋には関係ないもんね。でも、困ったことに、親友の大高地桃子に紹介したら、彼女も一目惚れしたみたいなの。その上、若杉さんの秘書の三田村さんが自殺するという事件に巻きこまれて…。やっぱり、霊感が発達している南アリサさんの助けを借りるしかないのかな。
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。男の子みたいな呼び方、と言われることもあるけど、あたしはけっこう気にいってるの。今回の事件は、あたしと、親友の大高地桃子が、あたしが一目惚れした片桐さんを尾行していって、殺人事件を目撃したことから始まったんだ。あたしたちは、未知ネェの友人で、霊感が発達している南アリサさんの助けを借りて、無事、事件を解決できるのかしら…。
マンションの屋上に、黒い影が見えたの。その影は、屋上から落ちる瞬間だった…。あたし、佐久間美里。通称ミリ。今回の事件は、和也といっしょに、友だちのお見舞いにいく早紀ちゃんを、送っていったときに始まったんだ…。屋上から落ちきてきた黒い影の正体は、早紀ちゃんの友だちの松浦恵子さんだった。いったい、どうして、自殺なの?それとも、誰かにつき落とされたの?
あたし、佐久間美里。高校3年生になったの。そして、あたしのカレ、結城和也は、無事大学生になりました。でも、学校で会えないのは、ちょっぴりさみしいんだけどネ…。今回の事件は、葉沢早紀ちゃんにさそわれて、和也と、事務員の雅子さんといっしょに、早紀ちゃんのママがDJをやっている、ラジオの生放送を見学に行った時に、始まったんだ。番組宛に、『七夕の夜、誰かが殺される。要注意!』という、匿名のハガキが届いて…。
あたし、佐久間美里。高校2年生。あたし、和也のことで、悩んでるんだぁ。和也は、学校の1年先輩で、2年近くつきあってるんだけど、今年、卒業なの。その和也、無事大学に合格したのはいいんだけど、浮気したんだいっ!それも卒業式の日に。な、なんと、体育館の裏側で、かつて、あたしをギリギリさせた、あの綾部涼子と、キスしてたんだ。泣きたくなる気持ち、わかるでしょ…。
あたし、佐久間美里。高校2年生。クリスマスも無事(!?)過ぎ、和也の両親がやっているパン屋さんにお手伝いに行く途中で、突然、すごい車のきしみが聞こえたの。通りの真ん中に、赤いコートの髪の長い女の子が立っていて……。どうも、狙われたみたい。
あたし、佐久間美里。高校2年生。今回の事件は、沖縄へ遊びに行った時に知りあった、杉並に住んでいる星野こずえさんが訪ねてきたことから始まったんだ。こずえさん、文通していたタレントの江木博史さんに、ホテルに呼びだされたんだけど、どうすればいいのか、悩んでたらしいんだ。頼まれたらひきさがれない、あたしと和也。でも、その時はまだ、あたしたちが殺人事件にまきこまれるとは、思ってなかったの…。
あたし、浜田早織。私立高校の2年生。明日から、幼なじみの篠原奈美といっしょに、彼女の親戚がやっている山中湖のペンションに遊びに行くの。やったネ!というのは、あたしの好きな隆志さんも、いっしょということかもしれないし…。だって、隆志さん、奈美のお兄さんだもん。子供のころは、本当のお兄さんのように思っていた隆志さんを、あたしが男性として意識しはじめたのは、高校に入ってからなんだ…。
今度の事件は、夜遅くに、メチャンコ化粧が派手なオバサンが、『バラ組探偵局』を訪ねてきたことから始まったんだ。あたし、佐久間美里。高校2年生。『バラ組探偵局』の所長のパパといっしょにオバサンの話を聞いてみると、可愛がってたペルシア猫が誘拐されたっていうの…。ひさびさの大事件!と思っていたら、親友のトンコが、ペルシア猫を抱いてやってきたの。トンコ、誘拐された猫じゃないよね!?
あたし、高見沢翔子。高2。中3の時に、鎌倉から東京の南池袋に越してきたの。近所に矢吹浩太郎という、すごく失礼な同級生がいるの。引っ越しの時、挨拶にいったら、「名前負けだな」だって…。それからの浩太郎って、会うたびに、あたしをからかうのが趣味みたいなんだ。あたしのカレは、同じクラスの高橋直樹クン。ちょぼネクラぎみだけど、ステキなの!といっても、一方的な片想いなんだけど…。
わたし、佐久間美里。高校一年生。いま、学校の屋上にいるの。ラブレターをもらって、呼びだれされちゃったというわけ。これから愛の告白を受けるのかと思うと、天にものぼるハッピーな気分なんだけれど、あたしには、両想いの素敵なカレ結城和也がいるし、どうしたらいいのか困ってしまう。と思っていたら、差出人は、クラスメートの守屋順子ちゃんだったの。それどころか、初恋の人を探してほしいと頼まれちゃって…。
あたし、佐久間美里。『バラ組探偵局』の所長さんをやっているパパと二人暮らしなの。いま、BFの和也とデートの帰り道。もう少しロマンチックしていたい気分だったのに、「おねえちゃん、ケンタをひき逃げした犯人、見つけてよお」という男の子の声であま〜いムードも、そこでプッツン。それどころか、結果的に、殺人事件にまきこまれることに…。
あたし、佐久間美里。高1。『バラ組探偵局』の所長さんをやっているパパと2人暮らしなの。のんびりやのパパに代わって、今、BFの和也と親友のトンコと一緒に、『バラ組探偵局』の宣伝のために、ビラを配っているところ。その時、褐色の肌の可愛い女の子が、あたしの顔をジッと見つめていったんだ。「お姉ちゃんを捜してくれんですか?」その子は、桑島あゆみちゃん。沖縄から、家出したお姉さんを捜しにきたんだって…。