著者 : 花川戸菖蒲
あやかし万華鏡 佐香と奇妙なお客たちあやかし万華鏡 佐香と奇妙なお客たち
駅前繁華街から一本入った昭和の佇まいを残す横丁にある、小さな名もなき万華鏡専門店。お店に並ぶのは、佐香の手による美しい万華鏡たち。家事全般は年下オーナーの森住に任せっぱなし、生活能力皆無で金銭にも無頓着という男だが、彼が創るのはただ美しいだけの玩具ではない。「僕は祓い屋などではない。ただの万華鏡作家だ」妖異に容赦なく、美味しいものに弱い。唯一無二の万華鏡師・佐香の創り出す幻想に惹かれ、今日も人ならぬお客が訪れるー。
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