著者 : 藍川みいな
「婚約者を亡くして傷心の王女を支えたい。君は強いから平気だろう?」セリーナの婚約者は、いつも幼馴染の王女クリスティを優先してばかり。周囲からは貧乏子爵家生まれと蔑まれ、理不尽な我慢を強いられるーーそんなセリーナの運命が、隣国の王子兄妹レイビスとシェリルとの出会いで一変する。なんとセリーナは、大帝国の皇女だったのだ! さらに驚いたことに王女の亡くなった婚約者はレイビスたちの兄で、クリスティこそ兄を死に追いやった張本人だという。誰かの大切なものを奪い、踏みにじる王女が許せない……! 立ち上がった彼女は秘められた才覚を発揮してーー!? 隠れ皇女の逆襲&サクセスストーリー堂々開幕!!
母を亡くし、父の再婚でやってきた義母と義姉によって、侯爵令嬢モニカは全てを奪われたーー。狭い物置部屋に押し込められ、食べるものは硬くなったパンを一つだけ。婚約者すら義姉に奪われた上、逆に義姉に暴力をふるったと噂を流されてしまう。どん底の彼女に手を差し伸べたのは、公爵令息のアンソニーだった。彼はただ一人、噂に惑わされることなくモニカを信じ、彼女の苦境に気づいてくれた。そんな矢先、モニカは当主『代理』の父が不正を行っていると知る。これ以上、好きにさせるわけにはいかないーー! アンソニーの力強いサポートを受け、モニカは奪われた全てを取り戻すことを決意して……!?
侯爵令嬢・マリッサは九年間婚約していたデリオルから、一方的に婚約を破棄される。聞けば、デリオルはマリッサの義妹・ロクサーヌと浮気をしていて、彼女を運命の人だと思っているらしい。……それって、もしかしてすごく都合が良いのでは? だったら、十八歳のマリッサの誕生日、マリッサを虐待する叔父夫婦と一緒に追い出してしまいましょう! デリオルのことをちっとも好きになれないマリッサは、婚約破棄を歓迎。誕生日での報復計画のため、家や学園でのいじめを耐え忍ぶ。そんな中、日に日にやつれる彼女(虎視眈々と復讐を計画中)を見るに見かねた、美貌の王子・レイドが手を差し伸べて来て……