著者 : 藍月要
ピンクと黒を基調として、リボンやフリルをふんだんにあしらった特徴的なファッションーー地雷系。そういった服装を好みながら、中身は世話焼きな女子高生・雷原甘音が秘めた願望ーー「誰かに甘やかされたい!」 とある出来事から、俺はバイト先の常連の甘音にそんな心中を打ち明けられた。日頃頼られすぎて、なかなか人に甘えられないとそうで……。彼女の願いを叶えるため、ゲームセンターで遊んだり、お祭りデートしたりとめいっぱい甘やかす! 「甘えちゃって、“ほんとうに”いいの?」 見た目は地雷系な彼女との、二人だけの時間が始まる。
ある日、俺は夜の公園で、異形の怪物と傷を負った妹・すずめを目撃した。怪物は異世界の魔法使いによって作られたもので、すずめは魔法少女として怪物と戦っていたのだという。状況は飲み込みきれないが、妹が危険な目に遭っているのは見過ごせない。それに“魔法”なんて興味深い単語を聞いて黙っていられるわけもない。だって俺は高専生なんだから。「魔法もなしに戦うなんて無謀すぎるよ!!」「なら工学の力を頼るまでだ。『高度に発達した科学は魔法と区別がつかない』って言うだろ?」パワードスーツによる身体強化、画像解析での索敵。現代工学の叡智は魔法に匹敵する!
「好きな男の子の心拍に合わせてスマホが震えるの最高」全国模試1位、高校生ながらその腕で荒稼ぎしている凄腕プログラマー。けど人間嫌いで誰とも喋らない久城紅は、隣の席の宮代空也が大好きだった。初めての感情に戸惑う紅は、その高い技術で空也の情報を集めることが趣味になっていた。集めた情報をもとに十日に一回、空也に話しかけるせつない日々。しかし空也は“人の感情が色で見える”という特殊能力の持ち主で、紅のひそかな好意に気づいておりー!気持ちが言えないハイスペ女子×恋に不信な特殊能力男子のすれ違いラブコメ!
酒場で働く少年レンは歯がゆい思いをしていた。街を守ってくれている凄腕の女魔物狩りオルカが、同じ魔物狩りである男性達からまがい物扱いされているからだ。神聖な存在“うたうたい”がその歌による加護を男性にしか与えないため、女性の魔物狩りは見下されていた。オルカの癒しになれたらと、今日もレンは歌う。彼女から向けられている気持ちにも自分の歌に眠る力にも、まだ気づかないままー。想いが世界を変える王道シンフォニック・ファンタジー!
遂に魔導具の祖ジーリンの元へ辿り着いた幹人たち。彼女によると、現在この世界は崩壊に向かっており、それを食い止めるための研究中らしい。しかし、そこへ彼女の研究を妨げる極等冒険者が現れる!そしてその相手をザザが務めることになり、幹人たちはザザのために“最強の武器”の製作に取りかかる。果たしてオオヤマコウセンはジーリンに迫る脅威を取り除き、世界崩壊を止めることができるのか!?高専生たちの普通じゃない英雄譚、衝撃の終幕!
「位置がわかんねえならGPSみたいなシステム作っちゃいましょ!」大精霊祭での活躍が注目されたギルド・オオヤマコウセンの面々は、国王から魔導具の祖ジーリンの情報と引き替えに“自動生成ダンジョン”の攻略を依頼される。その魔窟は、地形を変え続けることで難攻不落と言われていたが…。そして幹人と彼に積極的なザザ、それに焦る魅依、三人の関係の行方はー?さらに加速する高専生たちの普通じゃない超英雄譚、第3弾!
ザザと一緒に新たな街ウルテラを訪れた幹人たち。そこではギルドの頂点を決める“大精霊祭”を前に活気づいていた。初めて見る精霊魔法に興味津々の一同、さらに大会のルールを聞いて驚愕する。前衛の精霊使いと後衛の補助役のタッグ戦ー「これってなんかロボコペみたいじゃねえ!?超楽しそお!!」どうにかして出場するために動き出す幹人たちだったが…。精霊魔法も分析、解析!ますます盛り上がる高専生たちの普通じゃない超英雄譚、第2弾!
高等専門学校(高専)に通う雨ケ谷幹人は、学校の友人11人と中学生の妹と共になぜか異世界へ飛ばされた!そんな彼らがまずやったのは、物理法則の確認。摩擦、重力、大気構成ー自分たちの知識を駆使して周辺を調べあげるメンバー。そして始まるサバイバル生活を想像して落胆するのだが…。そんな中で見つけたのは、ある魔道具。それが彼らの運命を大きく変えていくー。のちに魔法技術の礎を築きあげ“賢人”と称された英雄たちの物語が、今始まる!