著者 : 藍野ナナカ
辺境領主令嬢のオルテンシアはある日、王妃から命を狙われている第二王子のトゥライビス殿下を辺境領で匿う為、殿下と契約結婚をすることに。 「夫」となった殿下は辺境領独自の動植物に目を輝かせ、不遇な生い立ちなど感じさせない強さを持った美青年だった。そんな殿下と過ごすうちにオルテンシアは恋心を抱いてしまう。 しかし、オルテンシアには殿下には知られたくないある秘密があってーー。 互いにわけありな契約婚夫婦が紡ぐ、波乱と癒しの新婚ラブファンタジー! 第一章 突然の縁談 第二章 中庭の日常 第三章 街への外出 第四章 雨の季節 第五章 晴れ間と暗雲 第六章 領主の娘の秘密 第七章 これから
元婚約者の結婚式に同行してくれた兄の友人、王弟フィルオードとの距離が縮まった子爵令嬢ルシア。お互いの胸に秘めていた想いを知り、2人は晴れて婚約するに至った。それからというもの彼女の世界は180度変わり、王家の人たちはもちろん上級貴族たちとの付き合いも必要になって結婚式の準備にお茶会に大忙しの日々。さらに“貧乏子爵令嬢が王弟に嫁ぐ”というシンデレラストーリーは国中で話題となり、貴族でありながら自然体で不思議な魅力をもつルシアは多くの人々を魅了していく。そして、よく晴れた朝。王家の鐘が鳴り響く。王弟と素朴な令嬢の慶事を全国民に伝えるためにー。
ある日突然、婚約者に婚約破棄を言い渡された子爵令嬢のルシア。さらに後日、今度はその元婚約者がルシアの従妹と結婚するとかで2人の式の招待状まで送ってきた。明らかにルシアの侮辱を目的とする行為に動揺する子爵兄妹だが家格的に欠席は許されず、兄は多忙で一緒に行けそうもない…。兄妹が途方に暮れていると、休暇中に領地へ遊びに来ていた兄の友人フィルが結婚式への同行を申し出てくれたが、いつもだらしなくてマイペースなこの兄の友人、実は只者ではなかったー!?