ラノベむすび | 著者 : 藤原々々

もう動かない寝々、そして静かに眠りにつくレンテンシア、それらを見守る天の星々--　残された澪と冥子は、痛苦と引き替えに得た様々な終焉を想っていた…… その時。突如現れたある人物が、寝々の体を、その根源闇滓とともに奪い去った。信じがたい人物の信じがたい行動に、澪と冥子はまた、新たに選択を迫られることになるーー!?　事件の終焉が新たな痛みを生む第3巻、登場。

大雨の日から2週間。 道を歩いていた澪は、突然、首の骨を折られた。　攻撃を仕掛けてきたのは、妙に長いポニーテールをなびかせたチャイナ服の少女。　少女は澪へ奇妙な言葉を言い放つ。　自分は 「正義の味方」 であり、劣悪を正殺するものである…… と。

これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな 「連鎖」 の話だ。　少女の告白という何の変哲もない 「普通」 から生まれる、無意味な 「特別」 の連鎖ーー。　滅びた魔術種たち。 種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。　それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。　そして戦うために行い続ける。　哀しい微笑で、哀しい自傷を。　「普通」 と 「特別」 が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲なーー。

霧都の修道院に拾われて育った僕ーティムと幼なじみのメイベルは、潜りこんだ劇場で突然、人狼に襲われた！そこへ腕に機械装置をつけたあどけない少女と謎の男たちが現れ、人狼を残忍なやり方で捕らえる…。あくる日、少女は再び現れた。そのとき放浪民からの襲撃を受け、メイベルだけが馬車で連れ去られてしまう！僕は新聞記者のヴィッキーと必死に追跡し、ある城館へたどり着くが、そこにはー！僕と少女たちの熱い冒険が、いま始まる。