著者 : 藤原征矢
おれの前の席に座る、真っ白なうなじが一級品の少女・神内雪奈。ビスクドール並みに美人で無口な彼女のとある噂を聞きつけなかったら、あの春先の事件に絡むことも、澪と出会うこともなかったに違いないー鈴木真。通称・ポン。彼のほのかな恋心と好奇心から始まった、けっこう普通で、少し不思議な日常生活。その最後に待ち受けるのは…。
軍事大国スパルキアで若手将校によるクーデターが起こった。新しく総督となったのはガルディアというまだ十代の若者で、初演説の時にイレリアに対しての雪辱を宣言する。その話を聞きつけたイレリア側では、早急に国境沿いの軍備を固める一方、平和を呼ぶという伝説の蝶-ロイヤルブルー探しが、リデル姫たちの手によって始められる。果たしてロイヤルブルーの伝説は真実なのか?それとも、スパルキアとの戦いは避けられないのか!?好評アクション活劇、緊迫の第3弾。
イレリア王国の宮廷護衛官レニー・カレッカは、リデル姫の夏の巡幸のお供で海沿いの町・イオナへ行くことになった。今回の巡幸の目玉はパパラッチ・グループが三年がかりでレストアした引き揚げ品-自動車で女王母娘が移動すること。ところが、イオナまであと一日となったところで突然、自動車が原因不明の暴走を始める。女王母娘の危機に果たしてレニーは-!?手に汗握るアクション活劇、お待たせの第2弾。
「修平、今日からお前が宮地家の主だ。」宮地修平は高校一年生。両親が転勤で関西へいってしまうことになったので、新築の我が家を守るべく、四月から一人暮らしを始めることになったのだ。記念すべき自由な生活、第一日目-しかし、庭で拾った珍しい石が突然、家の広間で明滅を始めたかと思うや、それに導かれるように新たな光が修平の眼前の空間に生じ、やがて中からセクシーな服を着た、かわいいショートヘアの女の子が現れた。果たして、この女の子は天使か悪魔か-。明るく、楽しく-そして、ちょっぴり切ないハートフルSF物語。
宇宙では、鬼に逢うては鬼を斬り、仏に逢うては仏を斬る-おれの名はマキシン・グレンディー。孤独を唯一の友とする一匹狼の宇宙船乗り(スペースシップ・ライダー)-だった。そう、カイリとキムが押しかけてくるまでは。そんなおれが今回引き受けたのは、邪教集団に囚われている美少女の救出だ。ところがこの教団、バックにファイブ・スターズがついていて、いきなりおれは命を狙われるハメになっちまった。
宇宙では、誰も皆、無口な兵士-おれの名はマキシン・グレンディー。孤独なハードボイルド世界に生きる、一匹狼の宇宙船乗りだ。そう、いくらカイリとキムが居座り続けようと、おれの魂は常に孤高を保っているのだ。そんなおれの今回の仕事は、セザールの母親と妹を惑星アッシュから救出すること…。しかし、おれはまだ知らなかった。その惑星が魔女によって支配されていることを。
山中墓地高校風紀粛正委員会-、通称・山墓新選組に、新たに二人のメンバーが加わった。元隊士にして、劇写クラブに異常なまでの復讐心を燃やす土方留と、天才剣士・沖田雅之介である。格段にパワーアップした新選組に対し、果たして虎丸たち劇写クラブは、パンチラ写真満載の『劇写通信』を創刊することができるのか。男たちは今、目標の方角に向かい、その姿勢で斃れる。
山中墓地高校の校門前で、セーラー服の美少女五人のスカートが同時に高く舞い上がった。風のイタズラか、それとも単なる読者サービスか。いや、それは超人的な身のこなしで上昇気流を作りだした一人の少年-、嵐虎丸の仕業だったのだ。スカートめくりと盗み撮り写真に青春を燃やす、虎丸以下、劇写ハレンチ四人衆が巻き起こす、努力・友情・勝利の存在しない物語。
宇宙では、死して屍拾う者なし-。おれの名はマキシン・グレンディー。孤独なハードボイルド世界を愛す、一匹狼の宇宙船乗りだ。えっ、カイリとキムがいるって?うるさい、黙れ!とにかく、今回のおれの仕事は、銀河で最も危険な宇宙レース-カルロカップのレースコース調査をすることだ。実は4年前のこのレースで、おれは親友を亡くしている。そんなレースに今年、奴の妹が-。
宇宙では、狼が生き豚は死ぬ-。おれの名はマキシン・グレンディー。危険な香りを漂わせる、クールでドライな凄腕の宇宙船乗りだ。今は訳あって二人の女どもに船に居座られているが、奴らがおれのハードボイルドな生活についてこれなくなるのも時間の問題であろう…と、思っているうちに二カ月たった。な、何故だ。その上、宇宙で助けた美少女プロレスラーが、おれを-。
宇宙には、ハードボイルドな男がよく似合う-おれの名はマキシン・グレンディー。戦域での仕事を得意とする、一匹狼の運び屋だ。今回おれが引き受けたのは、内戦中の惑星から王女を運び出すという、実におれ好みの仕事だった…のだが、現役女子高生のカイリがパートナーとして押しかけてきてから、おれの世界がボロボロと崩れ始めていく。畜生、おれの明日はどっちなんだ。