著者 : 藤崎都
区役所勤務で安泰のはずだった偲は、運悪く【事故物件係】へ異動となり、クレームに頭を悩ませていた。 もっと気が重いのは、物件の現場調査。そう、出るのだ。 見える体質の偲が霊を引き寄せてしまうと、そこへ冷酷と噂の不動産社長・天堂が現れる。彼も事故物件を探しており商売敵になるはずが、動けない偲をひょいと抱きかかえ助けてくれた。 忘れられない甘い声に「って何を考えてるんだ俺は!」と偲は混乱するも、やがて二人は再会。街の事件を解決するバディとなるーー!? 注目のお仕事オカルトストーリー! 一章 まつとし聞かば 二章 焼き菓子の隠し味 三章 幸せの在処
巨大な警察組織の中に極秘で存在する国家観測調査室ー通称“NOIS”は、国際的な犯罪の芽を摘む、いわゆるスパイ部門だ。“NOIS”の特殊分析官を拝命した警察官の待鳥葵は、来日予定のライネリア公国公子の暗殺計画を阻止するため、特殊捜査官の徳永一臣とバディ関係になった。しかし特殊任務につく者としての資質を疑われ、葵は売り言葉に買い言葉で、徳永に抱かれることになってしまい…!?
毎夜悪夢にうなされていた女子大生・楓。十二単の姫が「憎らしい…」とさめざめ泣く夢だった。あるとき友人の恋愛相談で、変わり者だが腕利きと噂のまじない屋を訪れると、出迎えたイケメン陰陽師・斎から「今度はどんな呪いを掛けるつもりだ!?」と追い返されてしまう。初対面でそれってどういうこと!?それは連日のあの夢が関係しているようでー?前世の呪いで陰キャになった残念陰陽師が、大事なものを“代償”に望みを叶えてくれるとしたら!?非モテ陰陽師と呪いを掛けた張本人(?)の奇妙なまじない事件帖!!
独身寮から引っ越すことになった、へっぽこ警察官・徹平。散歩中に、本屋で大好きな漫画を見つけ浮かれていると、うっかり少年にぶつかり「この木偶の坊!」と罵られ、しかも「モテない警察官だろ」と推理されてしまう。落ち込みながらも新しい下宿先へ向かうと、出てきた管理人は先程の少年・穂高。元漫画家だという彼といると、何故か奇妙な事件に巻き込まれていく。しかも漫画はもう描かないと言い張る彼には、何やら事情があるようで…?元漫画家と警察官。アンバランスな二人の日常ミステリー!