著者 : 謎古ゆき
夏祭りに妖狐は踊れ夏祭りに妖狐は踊れ
「未来視」能力を持つ優希と、バリバリの科学信奉者、真也の通う高校に狐の呪いを呼ぶという「不幸の手紙」が流行りだした。同じ頃、夏の鎮守祭を調べ始めた赤城と、民俗研の後輩涼子は、その縁起に「狐の祟り」が関係していることを知る。しだいに学校中に広がる「不幸の手紙」。続出する怪しい出来事。手紙と鎮守祭に共通する「狐の呪い」とは何なのか?そして少女の「未来視」能力が示唆した思いもよらない真実とはー。青春ラブ・ミステリー第2弾。
EchoEcho
二年前、沢渡直樹は事故で家族を失った。今はフリーターとして、レンタルビデオ店でバイトをしながら毎日を無気力に生きている。悲しみの想い出、その夢から目覚めた朝ー。枕元には直樹を呼ぶ少女の貌があった。清水を梳いたような銀の髪。白く澄んだ肌。切れ長の瞼の奥に、鮮やかな紅を湛えた円い瞳。何だろう、ぼんやりした頭で直樹は妹の名を呼ぶ。「-灯雪」今日も直樹と灯雪の兄妹の一日が始まるー。新鋭が放つ、ミステリアス・ストーリー。
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