著者 : 谷山浩子
きみが見ているサ-カスの夢きみが見ているサ-カスの夢
校門の前で、ピエロは踊る。夢みるような足取りで。やがて透きとおった声で物悲しい歌を歌った。青い風船が風に、揺れる-。ある日、一人の男子生徒が忽然と姿を消した。女の子から人気があった、3年生の紺野貴史。同級生の真希が告白した彼だ。学校中が騒然とする中、今度は、真希が失踪した。それもあたしと下校する途中に。そして次々と…。夢と現実が交錯する不思議な不思議な物語。
ボクハ・キミガ・スキボクハ・キミガ・スキ
「風のような人」-それが、ナオ(直之)に対するルウ(るり)の最初の印象だった。少女のように、きゃしゃできれいな少年。その彼が、高校の1年先輩と知って、ルウはナオの所属するパズル同好会に出入りするようになった。そこには、ナオの親友の一樹とその恋人の秋乃もいた。だがナオの態度は首をかしげるようなことばかり。そしてルウは、ナオの本当の心を知るようになる…。
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