著者 : 谷甲州
かつての情報都市アストリアでネットワーク上の鉱脈からデータを発掘して売り捌いていたMKは、軍関係の鉱脈の奥深くで偶然VALERIAというファイルを発見した。しかしこのアクセスをきっかけに殺人容疑で追われる羽目に-訳も分からず逃走するMKの前にヴァレリアと名乗る美女が現れて!?近未来を予言するSFの傑作が蘇る。
東アフリカ小国の大統領が軍事施設を視察中、突如飛来した巡航ミサイルで爆死。事件に関わる日系製薬会社の研究衛星を調査するため、NASAの飛行士レベッカは軌道上へ。真の攻撃目標が隣接する化学プラントだと気づいた彼女は、BC兵器を巡るアメリカ軍官複合体の謀略を察知。その時、無人衛星から化学弾頭が発射された。悪魔の実験の標的とされたアフリカで、雇われパイロットのハスミは往年の名機F-16を駆り決死の迎撃に向う。
宇宙サミットに招かれた子供たち5人の乗るシャトルにテロ攻撃が。コクピットは大破、飛行士を失った機体は月へ向け暴走。放熱パネルの損傷で温度が上り始めた機内では、自力帰還を主張する少年が、ひそかに通信システムを破壊してしまった。テロリストに自家用シャトルを奪われ、アフリカに不時着したハスミ退役空軍大佐は、連絡を絶った子供たちを救出するため、意外な作戦を提示。日本製シャトル“HOPE”が月軌道へ向かう。近未来アクション。
日本の海洋観測衛星の修理を担うスペースシャトルが打ち上げ直後に炎上。それを支援する衛星基地“フリーダム2”でも居住モジュールの爆発が…。シャトル損傷の原因追究に燃える機長のハスミ大佐は、愛機が何者かに狙撃されたことに気づく。一方、フリーダム2の研究員秋山は、観測衛星の実体が極秘配備の軍事衛星で、その原子炉が暴走していることを知った。負傷した同僚に代わり秋山は船外活動へ。だがそこに新たな妨害工作が。