著者 : 酒場御行
吸血鬼は目を閉じ、十字を切った(1)吸血鬼は目を閉じ、十字を切った(1)
美しい姿のまま永遠を生きる異端ー吸血鬼。彼らは“三つの禁忌”に従い、存在を隠し生き延びてきた。吸血鬼を監視する非公開組織・INAPOに入ったヒバリは、美しい青年・シキョウと出会う。組織唯一の吸血鬼であるシキョウは、なぜか吸血鬼から迫害され、極端に他者との関わりを避けていた。自殺した少女に遺された咬み痕、連続失踪事件ー吸血鬼の関与を疑わせる事件を共に追ううち、ヒバリは過去の凄惨な事件に繋がるシキョウの秘密を知ることになり…。
そして、遺骸が嘶く -死者たちの手紙ー(1)そして、遺骸が嘶く -死者たちの手紙ー(1)
『今日は何人撃ち殺した、キャスケット』 統合歴六四二年、クゼの丘。一万五千人以上の自国兵を犠牲にして、ペリドット国は森鉄戦争に勝利した。 そして終戦から二年、狙撃兵・キャスケットは陸軍遺品返還部の一人として、戦死した兵士の遺品や遺言をその家族等に届ける任務を担っていた。 兄の代わりに家を支える少女、 恋人を待ち続ける娼婦、 戦争から生き還った兵士。 遺された人々と出会う度に、キャスケットは静かに思い返すーー 死んでいった友を、 仲間を、 家族を。 そして、亡くなった兵士たちの“最期の慟哭”を届ける任務の果て、キャスケットは自身の過去に隠された真実を知る。 選考会に波紋を広げ、第26回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞した、読む人全ての心揺さぶる圧倒的衝撃作。 序章 一章 サリマン・キーガン --兵隊さんごっこ 二章 ノル・リセーニュ --晴天心中 間章一 キャスケット --丘の軍神 三章 ピーター・レプリカ --受け取られた宝石 間章二 キャスケット --丘の軍神 四章 ベーゼ軍曹 --故郷からの手紙 終章
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