著者 : 野々上大三郎
棘道の英獣譚棘道の英獣譚
仲間に見捨てられ、森で意識を取り戻したライザー・ゲフォンを待っていたのは、樹木と化した右腕だった。世界を飲み込まんと拡大する自然異産“棘の森”は、あらゆるものを黒い樹木に変えていく。深黒と絶望の樹下、木漏れ日の中で出会った“眠りの魔女”に命を救われ、襲いくる獣との闘い方を教わるライザー。次第に彼は、人間離れした能力に目覚めていった。そして、“森の主たる竜”と“眠りの魔女”の時代を越えた因果を知ったとき、彼は結末へと向かい、立ち上がる。愛する少女と世界の命運を背負い、戦う、小さな獣の英雄譚ー。第3回集英社ライトノベル新人賞“特別賞”受賞作品!
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