著者 : 野々宮ちさ
神戸パルティータ 華族探偵と書生助手神戸パルティータ 華族探偵と書生助手
昭和八年、神戸で行われた『国際文学大会』に出席していた露西亜人二人が失踪した。一人は、家宝のヴァイオリンを持って来日した演奏家アレクセイ・クラーギン。もう一人は満洲から来た小説家ウラジーミル・マカロフだった。事件に巻き込まれた書生の庄野隼人は、クラーギンの友人でもある美貌の伯爵令息・小須賀光に助けを求める。事件は、国際的陰謀に発展。小須賀自身の秘密も明らかに!
夜陰の花 華族探偵と書生助手夜陰の花 華族探偵と書生助手
暗雲広がる昭和初期。京都の名門・三高に通う庄野隼人は、高校の大規模軍事演習に参加していた。そこで、拷問と思しき傷を負った男を助け、学友たちと匿うことになる。その一方で、庄野は先輩の死の謎を追うなか、美しいが不吉な影をまとう女給・早苗と知り合う。彼女の周囲に起きる連続変死の謎を探るうち、庄野にも危機が訪れ!?世話係の庄野を守るため、探偵・小須賀光がついに動き始めた!!
帰らじの宴 華族探偵と書生助手帰らじの宴 華族探偵と書生助手
書生として働きながら京都の名門・三高に通いながら庄野隼人は、主の中村重吉翁のお供で、京都でも指折りの名家・大谷家の「桜を見る会」に参加する。それは大谷家のふたりの令嬢のうちのひとり、桜子の婚約披露の場でもあった。だが、めでたく華やぐはずの会は悲劇の始まりだったー。招待客としてその場に居合わせた伯爵家御曹司で人気作家・小須賀光とともに庄野は悲劇の真相を探るのだが!?
黄昏のまぼろし 華族探偵と書生助手黄昏のまぼろし 華族探偵と書生助手
昭和初期、京都。三高に通いながら中村紡績商会社長邸に書生として住み込む庄野隼人は、社長直々に高倉伯爵家の次男で作家の小須賀光を紹介される。美貌で華族らしい気品を漂わせる小須賀に感嘆したのも束の間、庄野は小須賀の類を見ない毒舌に絶句する。庄野は小須賀に助手を命じられ、謎の失踪を遂げた鹿嶋子爵秘書の行方を追う羽目に。失踪の裏にある秘密に華族探偵と書生助手が迫る!
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