著者 : 銀行
小説編集者として働く玲子だが、仕事では失敗し、結婚目前の彼氏は音信不通に。同じ編集部の山崎に不平をぶちまけ泥酔した翌朝、二人の体が入れ替わっていた! やむをえず二人は互いを演じて仕事を乗り切ると決めるが、ズボラで感覚派の玲子と潔癖で効率重視の山崎は元々天敵どうし。渋々始めた同居生活でも「俺の体で変なことすんなよ」と常に山崎の目が光っている。そんな中「山崎」(中身玲子)が担当することになった作家は意見を一切言わず、新作が早々に難航。二人は幾多の仕事を乗り越え元の体に戻れるのか!? ==登場人物== 立花 玲子 富田文庫編集部所属。 激怒した作家に「担当替えてよ!」と怒鳴られ、自信喪失中。 ズボラで感覚派。 山崎 一馬 富田文庫編集部所属。 半年前に異動してきた。異動初日の事件以来、玲子とは犬猿の仲。 潔癖で効率重視。 一話 二話 三話 閑話 四話 五話 六話
花屋を営む母が亡くなり、天涯孤独になった高校生のことり。身の振り方も決まらないうちに大家に立ち退きを迫られる。大ピンチのその時に現れたのは、着物姿の美しい男性ー華道の家元、緋水。彼は亡き母の親族だと言う。彼を頼りに京都に身を寄せたことりは、地元の高校に通いながら京町家での生活を始める。けれどそこでは突然家元を辞めた緋水とかりそめの婚約をしたり、舞振袖の呪いに巻き込まれたり次から次へと事件が起きて…!四季折々の京都祇園が舞台の恋と着物、時々猫の花カフェ事件簿。
ごく平凡な会社員の私は、大好きな退魔小説『闇の慟哭』の最新刊を買った帰り道、黒いもやに襲われる。気がつくと、精悍な美貌の男性が助け起こしてくれていた。あらお隣の如月さん…って、彼は『闇の慟哭』の主人公では!?なぜか私は『闇の慟哭』の端役、田中舞の中に入ってしまったらしい。如月の隣人というちょい役のはずが、二つの魂を宿したことで妖魔に狙われまくる田中(私)。そのせいで如月に助けてもらうことも多く、あきらかに田中(私です)は「主人公の隣人」の領分を超えた日常を送ることに!?