著者 : 霜月りつ
妖狐がまだ小狐だった頃、双子の兄弟と共に育った。その懐かしい記憶はまだ胸の奥にあるーー。天涯山に暮らす妖狐の陽湖は、不穏な気配を感じ100年の眠りから覚め、龍の国の王都で白蛇の妖・銀流と暮らしている。あるとき不穏な気配を辿っていくと、瀕死の男・七星を見つける。最後の望みを尋ねると、彼は仇を討つために生きたいと告げた。ならばと陽湖は彼を生と死の狭間の存在にして復活させるが、彼は記憶をなくしていた。やがて七星が衛士だと判明し、かつて担当していた王宮の殺人事件を一緒に追うことに。その矢先、不穏な新興宗教・金蚕教が町で問題を起こしているという噂を聞いて……? 大妖・九尾の狐×記憶喪失の警府のバディが怪異を解決しつつ、宿敵を追うーー! コミカライズも大人気! 「百華後宮鬼譚」シリーズ前夜の物語。 装画・しのとうこ ■著者プロフィール 霜月りつ(しもつき・りつ) 富山県生まれ。『神様の子守はじめました。』シリーズ(コスミック出版)、『妓楼の龍は客をとらない』シリーズ(小学館キャラブン!)、『神様の用心棒』シリーズ(マイナビ出版)、『明日、世界(キミ)が消える前に』『百華後宮鬼譚』シリーズ(全てポプラ社)などを手掛ける。コミカライズも多数。SF、ミステリ、ホラー好き。カレーは粉から作る派。
溺愛する下働きを守るため妃が皇帝暗殺に加担!?大人気、あやかし×中華風後宮ファンタジー!
鬼霊を視る才を持つ甜花は、美しくも妖しい陽湖妃の付き人として後宮ではたらくことに! 宮廷で巻き起こるあやかし絡みの事件に、持ち前の書物の知識を生かし、謎を解き明かていく甜花。やがて後宮内に渦巻く、大きな陰謀に巻き込まれていくーー!? 謎解き×あやかしの中華風後宮ファンタジー小説、大好評の第2弾!
生まれつき鬼霊を視る才を持つ本好きな甜花は、元博物官でたくさんの蔵書を持つ祖父を看取った際、この書物を後宮の図書宮に入れたいと熱望する。そして自分はそこで働く書仕になりたい、と。そのため後宮に下働きとして潜り込むが、なぜか末席の陽湖妃の付き人にされ、トラブルに巻き込まれてー。やがて皇帝も鬼霊が視えていると気づいた矢先、後宮を巻き込む大事件が!あやかし×謎解き中華風後宮ファンタジー。
一面を白いもやで覆われた場所“死整庁(しせいちょう)”は、あの世とこの世の狭間。ある日、その職員の“担い手”コンビのもとに、文化祭準備中に事故に遭った女子高生・あき奈がやって来る。『時間内に“相手(ターゲット)”を見つけ、相手を幸せにしないと、自分の命が消える』と告げられた彼女は、契約の指輪をはめられて……。そこは、天国ひとつ前。迷いこんできた人々に与えられる試練を描く、『神様の子守はじめました。』著者の号泣必至、感動の最新作! ■著者 霜月りつ(しもつき・りつ) 富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。 『神様の子守はじめました。』シリーズ(コスミック出版)や『えんま様の忙しい49日間』(小学館)のほか、時代小説『おとぼけ同心と小町姉妹』シリーズ(コスミック出版)なども手がける。